表面上は、何も変わっていない。
家を出る時間も、食卓の会話も、
昨日と同じように続いている。
けれど、自分の中の空気はもう違う。
以前はただ「波風を立てないこと」が正しいと思っていた。
黙っていれば守れるものがあると信じていた。
でも今は、
黙っていることでしか保てない関係が、
本当に『ある』と言えるのか、
その問いが心に残り続けている。
何も壊していない。
けれど、もう元には戻れない。
壊すことと、変わることは違う。
音を立てなくても、人は変わる。
誰も気づかない静けさの中で、
自分だけが知っている小さな変化。
それが、今の自分のすべてだと思う。
