誰かのために動くことが、
自分の存在理由のように思ってきた。

けれど、気づけば『自分』がどこにもいなかった。


静かな夜にふと、
このままで終わるのが怖くなった。

何かを壊したいわけじゃない。
誰かを責めたいわけでもない。

ただ、もう一度
「自分として息をしてみたい」と思った。

仕事でも家庭でも、
誰かの期待に応えるために積み重ねてきた日々。
その全部が、
自分を守るための鎧でもあったと今ならわかる。

進むというのは、
逃げることじゃない。
嘘をつかず、
自分の声に耳を澄ませることだ。

そう決めた夜から、
少しだけ、空気が違って感じられた。