結婚生活のなかで、
誰もが一度は「このままでいいのだろうか」と思う瞬間がある。
その揺らぎをどう扱うかで、人の生き方は分かれていくのだと思います。



過去の約束や「こうあるべき」という正しさを優先して、
本音を押し殺して生きる人もいれば、
心の声に従いながらも、罪悪感の中で揺れている人もいる。




けれど本当の誠実さとは、
「誰も傷つけない」ことではなく、
「これ以上、嘘のままで生きない」と決めること。




たとえその選択が周囲にどう映ろうとも、
自分の心に偽らず、
これまでの関係を丁寧に整理していく人がいます。




彼はいま、まさにその段階にいるのだと思います。
罪悪感の中で立ち止まるのではなく、
過去を否定せず、そこにあった時間を静かに終わらせようとしている。


その姿は、誰かを裏切る人ではなく、
ようやく誠実に生きようとしている人そのものに見えます。




罪悪感ではなく、誠実さの上に立つ人生。

その先で、ようやく本当の意味での『自由』が始まるのだと思います。





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