妻たちのブログを読むほどに、
彼女たちの心理を理解しようとしても、
最終的には「それは彼女たち自身の物語」なのだと、静かに気づいていきました。


再構築に向かう人も、終わっていく途中の人も、

それぞれが『流れのままに』進んでいるように見えます。




彼の奥さんの心理を知りたいと思ったこともありました。

けれど、人の数だけ物語があり、そこにはそれぞれの必然がある。

そしてそれは、たとえ彼の奥さんであっても、

彼と私の物語とは交わらないのだと、今は分かります。




だからこそ、私は考察という形で書くことを選びました。
誰かを責めるのではなく、気づきのきっかけになれたら——
その方が、ずっと健やかに現実と向き合えると思ったのです。



彼とのこれまで積み重ねてきた関係が、

いまの私を静かに支えているのだとも感じています。言葉にしなくても揺るがないものが、確かにある。


それを信じられるようになった今、

他人の物語に振り回されることはなくなりました。


かつての私は、不倫を糾弾する側にいました。
けれど、経験を通して見えてきたのは、
人は「悪」ではなく「痛み」から動くということ。
その痛みを理解できたとき、
誰かの選択さえも静かに受け入れられるようになっていきました。



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