多くの妻が、夫を愛しているのにその愛を表現できずにいます。
あるいは、もう愛せないと感じながらも、関係を保とうとして苦しんでいる。
その背景には、「自分は被害者であり、変わるべきは夫の方だ」という前提があります。
けれど、関係というのは静止していられるものではなく、
どちらか一方が動かない瞬間から、ゆっくりと死んでいく。
愛しているのに、行動が変えられないのはなぜでしょうか。
それは、愛を表現しないことで守っているものがあるからです。
プライド、恐れ、過去の傷——。
そのいずれかを手放せないまま、愛を差し出すことだけが「損」に見えてしまう。
けれど、ほんとうに『勝ち負けのない関係』を望むなら、相手を変えることより、自分の中の固まった思考を溶かす方が早い。
動かない相手を責めている間は、
まだ相手に心の主導権を握られているのです。
無理に変わらなくてもいい。
ただ、自分がどうありたいかだけを見つめていれば、関係のかたちは自然に決まっていきます。
再生の入口は、いつも『自分に戻ること』から始まります。
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