不倫が発覚しても、夫が真実を話さず嘘を重ねる。
それを「卑怯」「不誠実」と責める妻は多いけれど、
そこにはもう少し複雑な心理が隠れています。
夫は本音を言えば関係が壊れることを恐れているように見えます。
けれど実際には、『妻との関係』を守りたいのではなく、
『今の均衡(家庭と外の関係の両立)』を崩したくないだけなのです。
その恐れが、誠実な対話を遠ざけているのです。
妻にしてみれば、「嘘をつかずに向き合ってくれれば」と思うのは当然のこと。
しかし夫の多くは、正直に語ればすべてを失うと感じています。
彼らの『守りたいもの』は、愛よりも日常、安定、評判、
そして自分がいま立っている位置そのもの。
つまり、嘘をつくのは「壊したくないから」ではなく、
『今を維持したいから』。
その一点に尽きます。
夫の嘘を暴こうとする前に、
「彼はいったい何を守ろうとしているのか」を見つめてみると、
見えてくる景色が変わるかもしれません。
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