不倫の渦中で苦しむ妻たちを見ていると、
「なぜここまで現実を見ないのだろう」と感じることがあります。
けれど実際は、『気づいていない』のではなく、
『気づいているけれど見たくない』人がほとんどなのかもしれません。
心の奥では、夫の気持ちがすでに自分には向いていないことを感じ取っている。
ただ、それを認めてしまうと——
「自分が愛されていなかった」という現実に直面することになります。
その痛みは、想像以上に大きい。
だからこそ、妻たちは「まだやり直せる」と信じ続け、『希望』の形で心を守ろうとするのです。
一方で、本当に気づいていない人もいます。
夫がどんな表情で、どんな沈黙をしていたかに意識を向けてこなかった人。
感情の機微よりも、言葉や行動だけを手がかりに生きてきた人。
そうした人にとって、夫婦のすれ違いは「突然起こる出来事」にしか見えません。
けれど、どちらのタイプであっても、
夫が「心の距離を置いていた」期間は、必ず前から存在していたはずです。
それを感じ取れたか、見過ごしたか。
たったそれだけの差が、夫婦の行方を分けていく。
つまり——
気づけなかったのではなく、
『気づこうとしてこなかった』だけかもしれません。
その理由は人それぞれでも、
その結果として生まれた温度差だけは、残酷なほどに現実的です。
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