恋愛も結婚も、実のところはとても静かな競争社会です。
けれど多くの人は、結婚した瞬間にその競争から降りたつもりになってしまう。
「もう安心」「選ばれた側になった」と。





けれど人の魅力は、年齢や環境、心の状態によって常に変化しています。
どちらかが努力をやめたり、感性を鈍らせたりすれば、
もう一方の心は自然に、別の方向へと動き出してしまう。

それは裏切りでもなく、ただの『流れ』のようなもの。







本当は、その変化をお互いがどれだけ感じ取れるかにかかっているのだと思います。
それに気づける人は少ない。
なぜなら、自分が「選ばれた」側だという幻想を守りたくなるから。






釣り合いが崩れた時こそ、関係の本質が問われます。
それでも選び合い続けられるか。
それとも、過去の幻想を握りしめて立ち止まるか。







愛は、努力や執着ではなく、感性の更新でしか保てないのだと思います。







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