妻たちのブログを読んでいると、
「夫は唯一無二で私を選んでくれた」
「本当は私を愛しているはず」
——そうした幻想に縛られて苦しんでいる方が少なくありません。
けれど、この「幻想を信じたい気持ち」は、実は夫婦関係だけの話ではないと私は思います。
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◆ 幻想を手放せない根っこ
• 子どもの頃、親に対して「本当は優しいはず」と信じ続けた
• どんなに辛くても「自分が我慢すればいい」と思い込んできた
• 「正しい行動をすれば愛される」という誤解をすり込まれてきた
こうした経験があると、大人になってからも同じ構造を繰り返してしまう。
夫婦関係でも「現実」ではなく「信じたい幻想」に縋りついてしまうのです。
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◆ 私自身の経験
私は長い間、親との関係の中でこうした幻想に縛られてきました。
だからこそ、妻たちの文章の中にある「正しさへの執着」や「我慢の連鎖」が、とてもよくわかります。
実はもうひとつの場所で、毒親育ちの視点から文章を書いています。
こちらのブログとはテーマは違いますが、根っこにある「気づき」は同じです。
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◆ 幻想を手放すために
幻想を信じたい気持ちを悪いことだとは思いません。
それは心を守るために必要だった時期があるからです。
でも、その幻想が自分の首を絞めるようになったときは、
——「現実を見ても大丈夫」と思えるように、少しずつ心を切り替えていく必要があります。
幻想を手放したとき、初めて「自分の人生」に戻ることができる。
そのための小さな気づきを、このブログでも書き続けていきたいと思っています。
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