結婚は「誤解」を内包する関係です。
夫は唯一無二だから私を選んだ、という妻側の信念と、
夫にとっては「タイミングや条件でしっくりきた」だけかもしれないという現実。
この差に気づくかどうかが、その後の夫婦関係を大きく分けます。
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◆ 誤解を直視する勇気
誤解に気づくことは、裏を返せば「私は特別ではなかった」と認めること。
この痛みを直視できる人は多くありません。
けれど、その勇気を持てた人だけが、
「本当の相手」と向き合うことができます。
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◆ 私自身の体験から
私は、彼を誰かから奪おうなどと思ったことはありませんでした。
年に何回かしか会わない関係で、特別な期待も持っていなかった。
けれど彼自身が、何年もかけて心の余白を持ち、
そこから新たな気持ちで人生を考え直し、
結果的にこちらへとシフトしていった。
その過程を見てきたからこそ、私は「唯一無二の幻想」ではなく、
現実の彼の選択を信じることができています。
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◆ 本質的な再構築ができる人
これまでに読んだ多くの妻ブログでは、
誤解に気づかないまま「再構築」と呼んでいるケースがほとんどでした。
しかし、ごく一部、誤解を手放したうえで夫と向き合い直し、
新しい関係を築いた夫婦を見たことがあります。
そこには、正しさや幻想ではなく、
「いま、目の前にいる相手をどう選び直すか」という本質的な問いがありました。
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◆ まとめ
誤解に気づく勇気は、自分の心を大きく揺さぶります。
けれど、その一歩を越えた先にしか、
本当の意味での再構築は生まれません。
「あの時、唯一無二として選ばれたはずだから」ではなく、
「いま改めて選び合うから一緒にいる」──
そこにたどり着いた夫婦だけが、未来を築けるのだと思います。
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