不倫は「欲に負けた」だけの問題として語られることが多い。
けれど本当にそうだろうか。
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◆ 心が通っていれば
互いの気持ちが行き来し、安心感がある関係では、外に承認を求める必要はほとんどなくなる。
もちろん人間だから欲望や誘惑はある。
でも「この関係を壊したくない」という気持ちがそれを抑えてくれる。
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◆ 家庭の役割としての行動
誠実な夫であれば、家族旅行に行ったり、一緒に買い物に出かけたりといったことは当然のようにこなすでしょう。
それは家庭人としての責任感であり、誠実さの表れでもあります。
けれど「役割を果たしていること」と「心が通じ合っていること」は別の次元です。
外形的に家族サービスをしていても、心が通っていなければ不満や空白は残り、すき間から外に気持ちが流れていくこともあるのです。
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◆ 心の不在が生むすき間
不倫に走る人の多くは、家庭の外で承認や安らぎを得ようとする。
それは単なる欲望ではなく、「心の空白」を埋めようとする行動でもある。
心が通いあっていなければ、いくらルールや形式を守っても、外に目が向く可能性は高まる。
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◆ 原因を外に求めない
「相手が軽い女性だったから」「家庭を壊す気はなかったから」と説明する人もいる。
けれどそれは核心ではない。
根本の問題は、なぜ心が外へ向く構造が生まれたのかにある。
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◆ まとめ
不倫は「欲の問題」だけではなく、「心のつながりの欠如」の問題でもある。
心が通いあっていれば、不倫は起きにくい。
本当に見つめ直すべきは、欲望ではなく、心が通じ合えているかどうか──そこに尽きるのだと思います。
