不倫された妻たちの言葉を読んでいると、「私は正しいのに、なぜこんなに傷つくのか」という思いが繰り返し語られます。
確かに、裏切られた側が「正しい」のは疑いようのないことです。
けれど、正しさと幸せが必ずしも比例するわけではありません。



◆ 正しさは「責任」を生む
正しいことをしている人ほど、責任感を強く持ちます。
だからこそ「なぜ自分が理不尽に苦しまなければならないのか」と感じやすいのです。
しかし責任感が強いほど、自分を追い詰めることにもつながってしまいます。



◆ 幸せは「心の自由」と関係している
一方で幸せを感じるとき、人は必ずしも「正しいかどうか」を基準にしていません。
誰かに受け入れられたとき、安心できるとき、共感し合えたとき──
そうした瞬間に人は幸せを感じます。
そこに「正しさ」の有無は関係ありません。



◆ 「正しい私が報われるはず」という思い込み
「正しいのだから、いつか幸せになれるはず」という考えは自然なものです。
けれど現実には、正しさが自動的に幸せを保証することはありません。
むしろ「報われるはず」という思い込みが強いほど、裏切られた現実との落差に苦しむことになります。



◆ まとめ
正しさと幸せは、別の軸にあります。
正しさを守ることは大切ですが、それがそのまま幸せに直結するわけではない。
「正しいから幸せになれる」ではなく、幸せを感じる力は自分の心の自由にある──
その視点を持つことが、出口につながるのだと思います。



💡 次回は
「本音を出せる関係はなぜ少ないのか」
について書いてみたいと思います。