ひと昔前の話。
亡くなった義父なのですが、
ケーキといえばモンブラン。
「おじいちゃん何がいい?」
と聞かれたら、おじいちゃんが答える間もなく、おばあちゃんが
「じいちゃんはモンブラン」と答える。
おじいちゃんはこれが好き、と固定化されてる。
でも、それが本当に正しかったのか不安になる出来事があった。
「おじいちゃんのモンブラン現象」の対義語は
「おじいちゃんのハンバーグ現象」だ。
おじいちゃんはハンバーグを食べない、と周りが認識していた。
家族がハンバーグの時は
おじいちゃんだけ別メニューになってたんだと思う。
一緒に住んでなかったので知らないんだけど。
とにかく、おじいちゃんはハンバーグを食べないことが固定化されていた。
ところが、
どこか一緒にお出かけした時にお店で
おじいちゃんがハンバーグ定食を頼んだのだ。
私が気付いて
「お義父さんハンバーグ食べるんですね」と言うと
おばあちゃんが気付いてすごく驚いてた。
おじいちゃんはニヤニヤ。
もしかしたら好みが変わったのに言い出せなかったのかもしれない。
もしかしたら、
ケーキもモンブラン以外を食べたい時があったかもしれない。
うちの息子はね
すごく食べ物については保守的で、
アイスはバニラ
ケーキはイチゴのショートケーキ。
サーティーワンでさえバニラを頼む。
あんなにキラキラメニューがたくさんあるのに。
通っぽくてかっこいいかもしれんけど。
いつもそれって決まってると
こちらはとても楽。
何がいい?と聞くと二つ返事で帰ってくる。
一応聞く、
何がいい?って。
おじいちゃんのモンブラン現象に陥らないように。
私なら
何がいい?と聞かれれば
コンビニ一緒に見に行くとか、
ネットでメニュー見て今の気分で選びたいと思うけどね。
この人はこうだ、
私はこうだ、と決まってると楽なんだけど、
少しずつ変わっていくところもあるよね。
好みだけじゃなくて、性格とか、考え方とか。
お義父さんが亡くなって何年になるかな。
そんなことを思い出しました。
楽しい人だった。