『どうなってほしいか』
私たちが望んで生まれてきた子どもたち。
望み通り産まれて来てくれた。
泣いて、笑って、怒って、いろんな顔を見せてくれた。
成長する喜びも味わった。
もう充分、喜びがあった。
私はもう、子どもが生まれてここまで育ってきたことに満足しているはず。
そのはずです。
でももし、何か物足りないと感じているとしたら、
不満に思っているとすれば、それは何だろう?
もっとこうなってほしい…
もっと幸せになってほしい…
もっと活き活き過ごしてほしい…
って
これ以上を望んでるのだろうか。
欲張りな気もする。
本人に何の許可もなく、この世に誕生させておいて、
好きなだけかわいがって、
好きなように育てて(思うようにならないこともたくさんあったけど)
そういう今までを振り返って、
充分、と思わない私だとしたら
欲張りなのではないか。
そうだった、充分だった。
よくぞ、こんな母のもとに生まれ、
これまでこんなにも喜ばせてくれました。
私は充分なことができたでしょうか。
お母さんも未熟だったからごめんね。
ここから先は、こうなって欲しいとは思わないようにしてみよう。
充分、素敵な子に育ってくれました。
子どもたちが望むことがあるなら、一緒に願おう。
疲れたなら休めばいいし、
飽きたら違う事をすればいい、
やりたいことがあればやってみればいいし、
失敗してもいいと思う。
見守ります。
お母さんは充分満足しているから、
子どものたった一度の人生くらい、
自分の好きに生きてみたらいい、って思います。
自分がコントロールしないものと思うと
少しは楽になれる気がします。
こうなったらいいな、と思っていると
それ以外になることが不安になるのかな。
…どうなるかな?
って楽しみにできたらいいけど、
それには私の修業がまだまだ足りないようです。