うりこ道 〜うちの家族のエピソード〜 -4ページ目
中々 避けては通れない コイツ
咳とクシャミ
私にとっては 裏ボスに匹敵します

術後1週間ぐらいは かなり…
いや……… 恐ろしく痛いです

コイツの攻略法…
なにかと いろいろ試してみましたが
見つかりません…

逆に 咳を止める方法も 検索してみましたが
これという物も 見つかりません…

手強いヤツです

1番痛い体勢は 寝たまんまの姿勢でした

とてもじゃないけれど
痛すぎて しびれ上がります

絶対に 両手でお腹の傷口を
しっかりと押さえていないと
傷口が 開いてしまいそうです…

もぅ そーなったら 腸がダダ漏れね…

あえてマシな体勢は 咳が出そうになったら
寝ていよーが 慌てて座りーの
布団を 抱きかかえーの
両手で お腹の傷口を押さえーの
お腹を守るように 丸くなりーの
顔をクッションに 押し付けーの で
覚悟を決めて『コホンッ』とします

普通に 『ゴホンッ』とはいかないので
あんまり した気がしません…

なので また直ぐに 喉の奥の方が
咳を沈めるのも 大変
です
術後2日目に そこそこの咳が出てしまった私は
最初にズキーーーン

と 大きな痛みがあって
その後は お腹の外側からも
内側からも ジンジン ズキズキ

少々落ち着いてきていた お腹の痛さが
また 寝た子が起きた状態になりました…

あんまりにも痛くて お腹の内側も外側も
熱を持って熱くなったもんで
血が出ているんじゃないかと思って
パジャマをめくって 確認もしてみた私…

(そんなんで 傷口が開くわけがないけど…

)
なので 入院前から
風邪を引かないように 注意をし
術後は 飲み物もむせないようにと ゆっくり飲み
テレビドラマを見て ウルウルした時は
タンが絡まらないように
鼻水はすすらず ティッシュで拭き取り
歯磨きも オエッとならないように
慎重に磨きました

そこまでしても コイツを防ぐのは
私には 無理でした…

ちなみに 笑っても お腹はかなり痛いです…

画像が無いので たまごとがんもの写真を

よく 似たような格好をします

なんとか 憂鬱な辛い夜が 明けました

もう これ以上のドン底は無いので
最大の難所を コンプリートした気分

ようやく 明るい希望の日差しが 見えてきます

でも、相変わらず 腰とお尻が全部痛い…。
擦りむいたかのような痛さ…

自由が効かなくて イライラはMAX

だけど 朝になると どんどん管や線が
外れていくので どうにか我慢我慢…

朝1番に 心電図の線が外されました

少しスッキリ〜

そしてまだ 布団の中で もがいてはいるけれど
朝8時に 朝ごはんが運ばれて来た。
ようやく リモコンでちょっとずつ
ベットを起こし 起き上がります

お腹は 切りたてホヤホヤなので
当然 痛いです

また なんの面白味もない 流動食です

ペースト状の梅と オレンジジュースを 少々

米の研ぎ汁のようなやつ

飲む気にもなれません…

ご飯が終わって また ゆっくりとベットを
元に戻して フゥ

変わらず ずっとお尻は 痛いまま

正座をして お尻を浮かせたい…

けど 正座をする為には 足に付いている
フットポンプが邪魔です。
このフットポンプは 術後の血栓防止の為に
両足に取り付けられる
空気で足を マッサージする機械

前に手術した病院では 術後から付けて
4・5時間ぐらいで外されたけど
ここの病院では ずーーーっと付いてるょ…

朝まで寝れなかったのは
こいつのせいでもある………

早くこいつからも 解放されたい…

朝10時頃 看護師さんから
歩けそうなら ポンプを外そうか

と…。
でも
「まだ無理そうなら 外せない」と言うので
私は
いや 絶対に歩ける

」と
ようやく フットポンプからも解放

これで 心電図と合わせて 6本の線が無くなり
はぁ〜 スッキリ〜

足も 曲げれるようになって
ちょっとだけ 自由が効くようになったので
早速 お腹の痛みを堪えて ゆ〜〜〜っくりと正座

あ〜〜〜 お尻が生き返る〜〜〜

次に お昼前に看護師さんが
「ちょっと立ってみようか

」と言って
お腹の痛さを 我慢して
ベットの横に ゆっくりと立ち上がり
「大丈夫 歩けそう

」と聞かれるので
私は
「うん 大丈夫そぅ

」と やせ我慢して答え
すぐさま 尿管を外してもらいました

私の恐怖の1つ 尿管

これ キライです

入れる時は 手術中で 抜く時はスルンと
抜けるので 全然痛くはないんだけど
入ってる間が ずっとツンツンするような違和感

多少痛くて ずーーーっと尿意を感じるので
1番最初に 解放されたい管…

でも 立って歩けないと 管を取ってくれないので
やせ我慢で 立ち上がります

人間は強いものです

前日に お腹をかっさばいて 内臓を取ったのに
次の日には もう歩けます

病室の中にあるトイレまで 5歩。
点滴の棒に しがみつきながら
まだ お腹から膝上までは麻痺しているので
産まれたての子鹿のような プルプル感

油断すると 太ももが麻痺していて
力が入らないので
危ない 危ない…

尿管を取った後 私の場合は
ずっと 尿意を感じます。
これが 手術をする嫌な事 ベスト2です

なんせ 始めの1回が なかなか出ない

したい感覚はある→トイレに行く→
便器に暫く座る→出ない… を
短時間に 何回も繰り返す

トイレの中で 思います…。
「どうやって出してたんだっけ

」と…。
管が差してあって 自動で出ていたもんで
膀胱のストッパーが
バカになったような感じです…

ヨロヨロ ヘロヘロの足で トイレに通い
粘って粘って よーやく7回目のトイレで成功

1回成功すると やっと体が思い出してくれます。
ラスボスを倒したかのような 安心感…

そう言えば 尿管を取った際
オムツからも 解放された 私…
そぅ 昨日 ゴワゴワしてて 看護師さんから
下からの出血を 確認していたみたいなんだけど
いや、見てくれるのはホントに
有り難いんだけども
でも もうちょっと……… どうせなら…
ちゃんと履かせてくれーーーーーぃ
もう 繋がっている管は
後は 点滴2本と 硬膜外麻痺のチューブだけ

12時のお昼ご飯は またしても流動食

もう固形物を 丸2日は食べていないので
そろそろお腹も ひもじいです…

お昼からは まだ暫くは シャワーにも入れないので
看護師さんが あったかいおしぼりを
持ってきてくれ 全身を拭いて
パジャマに着替えました

まだ 管があるので 看護師さんの手を借りないと
着替えられません…

ぜい肉まみれの パンツ一丁姿でも
やっと固形の 晩ご飯

五分粥 キライなんだけど 空腹過ぎて
美味しく感じます

まだ ひとつひとつの動作は遅いけど
昨日より 100倍マシ
痛み止めが切れてくると お腹もまだまだ
痛いけど 昨日より200倍マシ
後は 1番の恐怖… 咳・くしゃみの攻略だけです
過去に一度 子宮線筋症核出術を
経験したことがある 私。
その時の 憂鬱で辛くてしんどかった事を
もう一度 味わう事になるのが 最大の難関

うり坊とお姉ちゃんが帰ってから
暗闇の世界に戻って行った 私の願いは
そのまま朝まで 眠り続ける事

薄っすらと目を開けて 窓を見る。
こりゃ まだ 朝じゃないぞ

』と思い
すぐさま また 眠りにつく

浅い眠りの中 看護師さんが
チョイチョイ病室に入って来ては
ガサゴソガサゴソと 血圧を測り 熱を測り
そして 私の被っている布団をめくり
ベリッと下半身の何かを剥がし チェックをする

そして
「うがいしようか

」と言って
私の頭だけを起こし 事前に準備している
ペットボトルに ストローを刺してあるお水で
うがいをし 枕元に置いてあった
ピンクの容器で 看護師さんが
うがいしたお水を 受け止めてくれます

これをするだけでも ひと苦労

でもって…
さっきから ベリッて何かを剥がしてるけど
『パンツ履いてないの

』
『何を履いているの

』
『ゴワゴワして ちゃんとフィットしてなくて
き、気持ち悪い………

』 と思いながらも
また 無理矢理寝ます

こんな時間に 起きるわけにはいきません。
手術をした当日は 看護師さんが
頻繁に病室に来て さっきの行動を繰り返すので
ちょこちょこ目も覚め 熟睡も出来ません

二度寝、三度寝、を繰り返し
『ん〜 そろそろ
もう外は 明るくなって来たのかな〜

』と
外を見ても まだ真っ暗

慌てて直ぐに 目を閉じる

四度寝、五度寝
『あ〜 だいぶ寝たけど もう朝が来る頃かな』 と
そう思って勇気を出して 携帯の時計を見た

『んっ…… 1時…

』
あんだけ寝たのに まだ1時
』と
真夜中にパッチリと 目が覚めてしまいました

とうとう来てしまいました
嫌な時間…

流石に 1時から明るくなるまでの時間までは
寝れそうにもありません

とにかく 目が覚めたら1番にやりたい事

コンタクト装着

極度の近眼で ボヤけまくって
なんにも見えないので 気分が悪くなります

起き上がれないので 看護師さんの助けを
借りて どうにかこうにか装着

これも ひと苦労

そーこーしていると 段々と体の神経も起きてきて
まず 着ている浴衣が 上もはだけ 下もずり上がり
クッシャクシャになっているので
あーーー 気持ち悪い…

ちゃんと直したくても 痛くて
体が動かないので そのまんま…

背中からの 硬膜外麻酔の管
心電図の 4、5本の線
膀胱に入れている 尿管の管
点滴の管 2本
足に付いている フットポンプの線 2本
なんか がんじがらめになっている感が凄くて
引きちぎりたくなります

クモの巣に引っかかった アリんこのよう…
体の自由が効かないので
『キィーーーーーーーーー

』ってなります。
そして 今まで気付かないふりをしていた
今回の手術で 1番辛くて痛かった痛みは
腰とお尻の痛さだった

膝から上の下半身が麻痺していて
しかも ずっと同じ体勢で 寝かされているので
何とも言えない 嫌〜な痛さがあります

寝たきり老人の気持ちが よ〜く分かる

もぉー いっそのこと 起き上がってしまいたい

けど お腹が痛くて 絶対にムリ…

じゃー 横向きになりたい

だけど… これも 全然ムリ…

せめて… お尻をしばらく 浮かせたい

でも 当然お腹に力が入るので やっぱりムリ…

『あ〜〜 あ〜〜 あ〜〜
どうにかしてくれ〜〜〜〜

』
すると 看護師さんがやって来て
私の寝返りを 手伝ってくれ
体を持ち上げて 左側にクッションを
挟んでくれた。
『ふぅ これでちょっとは 時間稼ぎが出来るかな

…………… いや… あんまり変わってない…

』
足も 伸ばしっぱなしでダルいので
立ててみようと試みる。
ゆっくりゆっくり 20度程曲げると
フットポンプの線が ベットに引っかかって
それ以上曲がりません

『あーーー イライラするーーー

』
まだまだ まな板の鯉状態

そんな中 お腹の痛さも増してくる。
硬膜外麻酔でずっと痛み止めの液が
下半身に流れているけど
それじゃー 足りない

ボタンを押して 看護師さんを呼びました。
看護師さんに
「痛い

」と訴えると
「ちょっと 待ってね

さっき血圧測ったら結構低かったのよね
低いままだと 点滴の痛み止めが使えないのよね
もう一回測ってみようね

」と言って
血圧を測る。
上が70。
試しに もう一回測るけれども 上が70。
「やっぱり低いね〜

低いまま痛み止めの点滴を
すると 更に血圧が下がるから 使えんのよね…

点滴全開にして 血圧上がるようにするから
ちょっと待って」って

私には 待つと言う選択肢しかないので
我慢して待つしかありません

『もう 苦し過ぎる…
早く朝に なってくれーーー

』
とにかく お尻と腰とお腹の痛さが
ちょっとでも軽減される体勢を
布団の中で探し回る

でも そんな体勢なんか… 存在しない…

暫くすると 看護師さんが戻ってきて
血圧を測り
「これなら 大丈夫かな

」と言って
痛み止めの点滴を してくれました

そして 徐々に 痛みが引いていくと共に
私はまた 眠りへと落ちて行きました

そしてようやく 私の長ーーーい 長ーーーい
辛くてしんどい1日が 終わって行きました

入院初日の夜の景色


