あした会議終わって、実家帰ってきた。
じいちゃんが倒れて入院したので、そのお見舞い。
徐々に歩けなくなってきているとは聞いていたが、一人でいる時に倒れて、気を失ってしまったらしい。
認知症が始まっているって聞いていたので、
「あぁ、俺のこととか忘れちゃったのかなぁ。」とか思いながら病院行った。
車椅子に乗っていたじいちゃんは、想像していたよりは元気だった。
母が話かけると、表情に変化は無いものの「うん、うん」とうなずいていた。
母曰く、「反応のいい日」と「反応の悪い日」があるらしく、今日は「いい日」だったらしい。
母が「和成がきたよ」と最初に言ってくれたので、
俺のことを覚えていたかは分からないけど、じいちゃんが「和成か」と言ってくれたのは嬉しかった。覚えててくれたのかな。
「反応の悪い日」は、母の名前を思い出せなくて、言えないらしい。
母にとって、自分の親が、自分の名前を忘れる、ってどういう気持ちなのかな。
母は絶対に辛いだろうな。
それでも明るく振る舞っている母を見て、強いな。って思った。
病院の同室の患者さんにも、寝たきり状態な方がいらっしゃって、その奥様と娘さんが一生懸命マッサージしたり話しかけたりしていた。
「マッサージしてもらってるときは、元気そうになるんだよ。良いよね。」と母が教えてくれた。
マンガやドラマでよく見る情景が目の前には本当にあって、胸に来るものがあった。
言葉じゃありがちになっちゃうけど、「死」を凄く身近に感じた。
ああ、いつか俺もこういう時が来て、いつか死んじゃうのかなって思った。
死ぬ時に「良い人生だった」と思って死ねるといいな。
あした会議があったり、じいちゃんや母と話したりして、今週末は色々と考えさせて貰うことが多かった。
俺の何倍もしんどいことを母は経験していて、
それでも明るく振る舞っている母を見て、自分はまだ全然だなって思った。
母みたく強くなりたいな。
じいちゃんが少しでも長生きしますように。