「志ん朝初出し」覚書。

今まで聴いたのは「水屋の富」「五人廻し」「犬の災難」「三枚起請」「火焔太鼓」「坊主の遊び」「ちきり伊勢屋」「崇徳院」。
いずれも、60年代~70年代前半までの口演。12枚中、4枚聴きました。

60年代のは、若くてフレッシュでいいけど、なんとな~く遊びがない感じです。真面目におもしろいことをやっている、って感じがします。でも、そこがかわいらしくって好き。

「五人廻し」、振られる客のキャラがまだ強烈じゃないです。でも、吉原の由縁のくだりはさすがの一言です。
「火焔太鼓」、志ん生師匠のクスグリをそのままなぞってました。とにかく一生懸命な感じです。


70年に入ってくると、わりと自由になってきて、いい感じ。結婚したのも影響してるのかなあ。余裕がある感じがします。

1974年の「ちきり伊勢屋」。ご本人がマクラでおっしゃってたけど、確かに難しいし、あんまり面白くないストーリー(笑)。でも、この難しいのに挑んだ若き日の師匠、偉い!
春風亭柳朝師匠との二朝会で、リレーでやった口演。生涯一度だけの口演だったそうです。貴重!

1974年の「崇徳院」。若旦那が軽いっ。深刻に煩ってる感じしない(笑)。


続けて聴きます。