Apixaban or Warfarin and Aspirin or Placebo After Acute Coronary Syndrome or Percutaneous Coronary Intervention in Patients With Atrial Fibrillation and Prior Stroke: A Post Hoc Analysis From the AUGUSTUS Trial
JAMA Cardiol. 2022 May 25. doi: 10.1001/jamacardio.2022.1166.
PMID: 35612866
P:心房細動の既往があり、最近のACSまたはPCIを受けた患者
I:アピキサバンとアスピリン(2×2試験)
C:VKAとプラセボ
O:大出血または臨床関連非大出血(二次:死亡と入院複合、虚血性イベントと死亡の複合)
結果:アピキサバン群対VKA群の出血イベントのハザード比は脳卒中既往群で0.69(95%CI:0.46~1.03)、非既往群で0.68(0.57~0.82)と脳卒中既往の有無で差がなかった
死亡と虚血性イベントの複合のハザード比は既往群で1.19(0.71~1.99)、非既往群で0.88(0.68~1.14)と既往群ではアピキサバン群での増加傾向が見られた
アスピリン群対プラセボ群の出血イベントのハザード比は既往群で1.18(0.79~1.76)、非既往群で2.10(1.73~2.54)と既往群ではアスピリン群での低い傾向が見られた
死亡と虚血性イベントの複合のハザード比は既往群で0.71(0.42~1.20)、非既往群で0.93(0.72~1.21)とこちらも既往群ではアスピリン群の方が低い傾向が見られた
心房細動の既往があり、ACSまたはPCIを受けた患者への至適な抗凝固剤を検討したAUGUSTUS trialの後解析
更に脳卒中/TAE/TEの既往がある場合の至適治療を検討した試験
既往患者ではアスピリンの有効性と安全性の可能性が示されている
更なる研究結果が待たれるところである