Effects of Sacubitril/Valsartan Versus Olmesartan on Central Hemodynamics in the Elderly With Systolic Hypertension: The PARAMETER Study
Hypertension. 2017 Mar;69(3):411-420.
PMID: 28093466
P:高齢(60歳以上)の高血圧症患者
I:サクビトリル/バルサルタンを200m/日、4週間後倍に増量(n=229)
C:オルメサルタン20mg/日、4週間後倍に増量(n=225)
O:12週間後の中心大動脈収縮圧(CASP)
結果:12週間後のCASPはI群で-12.6mmHg、C群で-8.9mmHgとI群で-3.7mmHg(95%CI:-6.4~-0.9)有意に低下した
52週間後のCASPはI群で-16.2mmHg、C群で-14.7mmHgとI群で-1.5mmHg(95%CI:-4.1~1.2)低下する傾向にあった
52週間後で降圧効果に有意差がなくなったが、追加の降圧剤をC群で多く使用したためであること(32%対47%)を考えると、サクビトリル/バルサルタンの方がオルメサルタンよりも降圧効果は僅かではあるが高いようである
難治性で他剤を使用しても効果不十分な場合には選択肢の一つになるかもしれない
言い換えると、他剤が使用できる状況であえて高価+新薬であるサクビトリル/バルサルタンを使用する理由はないと思われる