A non-inferiority study of the novel selective urate reabsorption inhibitor dotinurad versus febuxostat in hyperuricemic patients with or without gout
Clin Exp Nephrol. 2020 Mar;24(Suppl 1):71-79.
PMID: 31970593
P:尿酸値≧7mg/dLの通風既往患者、尿酸値≧8mg/dLで高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロームを合併する無症候性高尿酸血症患者、尿酸値≧9mg/dLで合併症のない無症候性高尿酸血症患者
I:ドチヌラド2mg/日
C:フェブキソスタット40mg/日
O:尿酸値低下率
結果:血清尿酸値の低下率はI群で41.82(±11.47)、C群で44.00(±10.63)とI群のC群に対する非劣性が示された(両群の差:-2.17、95%CI:-5.26~0.92、非劣性マージン:-10%)
痛風性関節炎の発生割合はI群で3.0%に対しC群で5.9%であった
フェブキソスタットと同等の血清尿酸値低下作用があり、しかも腎機能低下患者においても同等の低下作用を示していたため、フェブキソスタットと同様に使いやすい薬剤と考えられる
痛風性関節炎の発生割合はフェブキソスタットの方が多い傾向が見られた
フェブキソスタットはアロプリノールとの比較試験でも試験初期に痛風性関節炎が多く発生する傾向が見られたため、長期試験での比較が見たいところ
今回の試験でも尿アルカリ化剤の使用規定が定められており、実際の使用割合は示されていないが、多くの患者で併用されていたと考えられる
臨床現場では尿アルカリ化剤が併用されないケースも多いと思われるため、尿路結石に注意が必要と思われる