Dotinurad versus benzbromarone in Japanese hyperuricemic patient with or without gout: a randomized, double-blind, parallel-group, phase 3 study

Clin Exp Nephrol. 2020 Mar;24(Suppl 1):62-70.

PMID: 31980978

 

P:尿酸値≧7mg/dLの通風既往患者、尿酸値≧8mg/dLで高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロームを合併する無症候性高尿酸血症患者、尿酸値≧9mg/dLで合併症のない無症候性高尿酸血症患者

I:ドチヌラド2mg/日

C:ベンズブロマロン50mg/日

O:尿酸値低下率、尿酸値≦6mg/dLの達成割合

 

結果:血清尿酸値の低下率はI群で45.9±11.9%、C群で43.8±11.8%で両群の差は2.0%(95%CI:-1.27~5.37)で有意な差はなかった

尿酸値≦6mg/dL以下を達成した割合はI群で86.2%、C群で83.6%と、こちらも差がなかった(p=0.693)

痛風性関節炎の発生割合はI群で7.8%、C群で5.1%であった(p=0.569)

 

ドチヌラド2mg/日とベンズブロマロン50mg/日は同等の血清尿酸値の低下作用が見られた

最大投与量(ドチヌラド4mg/日、ベンズブロマロン150mg/日)を考えると、ベンズブロマロンの方が血清尿酸値を低下させることができるのかもしれない

痛風性関節炎の発生は有意差が見られないもののドチヌラドの方が多い傾向が見られたことには注意が必要

ドチヌラドの長所は肝障害の副作用が少ないと考えられることくらいか