Intramuscular AZD7442 (Tixagevimab-Cilgavimab) for Prevention of Covid-19

N Engl J Med. 2022 Apr 20. doi: 10.1056/NEJMoa2116620.

PMID: 35443106

 

P:ワクチンの効果が不十分な可能性が高い、または暴露リスクの高い成人

I:AZD7442(300mg)を単回筋注(3461人)

C:プラセボを単回筋注(1736人)

O:有害事象の発生(安全性解析)とCOVID-19の発症(有効性解析)

 

結果:I群の35.3%、C群の34.2%に有害事象が発生し、そのほとんどは軽度または中等度であった

PCR陽性の症候性COVID-19を発症した患者はI群で0.2%、C群で1.0%であった(相対リスク減少:76.7%、95%CI:46.0~90.0、p<0.001)

 

有害事象の詳細は明らかではないが、有害事象には大きな差がなくて安全性は高そうに見える

高い有効性が示されたが、試験が行われたのがCOVID-19流行初期であるためにオミクロン株の感染は評価されていない事に注意が必要(有効性の懸念から現在はオミクロン株に対して600mg/回で使用されているらしい)

死亡は全体で8人確認されているが、そのうち4人が違法薬物の過剰摂取によるものといいうのが…