ソースの香りも香ばしく
ふんわり焼き上がった
お好み焼きにトッピングされる鰹節。

余りの熱さに、蜃気楼の様にゆらゆら揺らめく。





…もうすぐ秋彼岸だってのに、尋常じゃない暑さ。


アスファルトの上で
鰹節の様にフラフラしちゃいそうだ。
この夜に満月が拝めるのは七年振りなんだそうな。

…確か。

ニュースで言ってた。


中秋の名月は満月を拝めるものだと信じて疑っていなかっただけに、かなりの衝撃だった。


故に、
今夜の満月は貴重なのである。


暦の上の歳時は味わい深い。


昨夜、娘たちに月見団子を用意する約束をしていた為、仕事の合間に実に可愛らしい月見団子を買い求めた。

娘たちは団子を食べない。

興味もない。


卵の黄身の様な
真ん丸な月を愛でる事なんてしない。


フラフラ飛んでいる蛾や
そこいらの虫の方が興味深いのだ。


が、
そんな事はいいのだ。


だって、
自己満足なんだもの。


娘たちと一緒に
未だ夏の余韻を残す夜空の月を眺め、ちょっと甘い団子を食べる。


それでいいのだ。

それがいいのだ。

馴染みの小道に在る寺院周辺で暮らす猫ファミリーの話。


以前、モスチキンを分け与えてから心の距離が明らかに近くなったブチちゃんと私。
貢物が無ければ、半径1メートル以内に接近する事は相変わらず許して貰えないが、彼女から寄って来てくれるから嬉しいものである。


今日も彼女の血縁であるシャムっぽい淑女へ挨拶していたら、ブチちゃんがやって来た。


にゃー何か持って来たのか?



何もないのDASH!


にゃーふーん。じゃ、いい。



あっさりとフラレタ。



今度は、アラレを持って歩こうと思った。
アラレは、おばあちゃんが娘たちに買ってくれたスナックなのだが、どうにも口に合わない様でガーン



【不審者】から【顔見知り】に昇格した今、次のステージは【お友達】だろう。

そろそろ、小さな仔たちにも出逢える頃合いだ。
漫ろ歩きも楽しさ一杯。