雨が降ろうが
雪が降ろうが
彼は傘をささずに
何処かを目指して
只ひたすら歩く。

すれ違う人たちを
射るような視線で睨み付け毒を吐きながら。

ペールトーンの服が
どうやら好みらしく
いつも似たようなファッションだ。

何に怒っているのか
何をしているのか
その髪が天パなのか
一切不明。
だが、彼は有名人。

今日も
かなりの冷たい雨が降っている。

朝、見かけた時も
昼、見かけた時も
やはり傘もささずに
歩いていた。

ただ、
一つだけ違っていたのは
缶コーヒーを持っていた。

謎な人は
こんな町にも割と居る。


そう言えば
自転車で歩道を叫びながら疾走する婆ちゃんを見掛けなくなった。

どうしたのかな?