イタリアの国民投票の報道に対して思ったこと | 人生、一生勉強中

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イタリアで
憲法改正の是非を問う国民投票があり
否決されました。

その結果、首相は辞任
右翼的な野党が勝利を宣言
政局、経済が不安定に
というような報道がなされています。

そもそも憲法改正の中身はなんだったの?
と思い、
調べてみました。

内容は
ねじれや政局の不安定化を回避し
規制緩和等の法案を通しやすくするため
現在は下院とほぼ同等の上院の権限を縮小、
上院議員は選挙で選ばなくする、
法案などは下院だけが議論する、
というものでした。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGM13H0K_T10C16A4EAF000/

つまりこれが通ると
良くも悪くも法案が通りやすくなる、
ほぼ一院制になるようなもの、
上院議員を国民が直接選ぶ権利がなくなる、
国民の意志が反映されにくくなる危険もある、
ということですよね。

これが否決されたということは
イタリア国民が、
簡単に規制緩和せずに
きちんと二院制でしっかり議論してくれ、
上院議員も選ばせろ、
民主主義を壊すな、
と、憲法改正にNOをつきつけた、
ということなんだと私は理解したのですが
合ってるでしょうか?

この否決によって
なんで右翼的な野党に人気が集まるの?
民主主義や規制を守ることとEU離脱、
つながる所があるのもわからなくはないけど
なんだか不思議なのです。
両者はイコールではないはずです。
イタリア人てそんなに単純なの?
日本人に言われたくないだろうけど。

それに
政局、経済が不安定?
確かにそういう面はあるんだろうけど
なんか否決で悪影響出てる、
みたいな印象を与える報道、
やめてほしいんだけど。
そもそもそんな内容の憲法改正、
民主主義を軽んじてるようにしか見えない。
だから否決されたんでしょうに。
イタリア人が
民主主義や人権を大切にしている証拠です。

憲法改正の国民投票、
日本人も人ごとじゃないです。

だからこそ、今回のイタリアのこと、
憲法改正の中身や経緯まで公正に
報道してほしいのです。