朝鮮通信使いま肇まる | 韓流時代劇どうでしょう?

韓流時代劇どうでしょう?

『イ・サン』 から韓流時代劇の面白さに目覚めた管理人が、
韓流時代劇の感想と、大好きなソ・ボムシクさんについてを
つぶやいています。
他、NHK大河ドラマについても♪


【朝鮮通信使いま肇まる


朝鮮通信使


〈著 者〉
 荒山 徹

〈出版社〉 文芸春秋
〈ISBN〉 978-4-1638-0510-8
〈定 価〉 本体1,667円 + 税
〈その他〉 単行本、288ページ

〈目 次〉

朝鮮通信使いま肇(はじ)まる
我が愛は海の彼方に
葵上
鼠か虎か
日本国王豊臣秀吉
仏罰、海を渡る
朝鮮通信使いよいよ畢(お)わる
朝鮮通信使大いに笑ふ

〈内容紹介〉
室町時代に派遣が開始され、明治時代に終了した半島からの使節「朝鮮通信使」。それは朝鮮・日本の双方にどのような影響をおよぼしたのか? 秀吉の朝鮮出兵が朝鮮仏教界に与えたかもしれない「ある影響」を独自の解釈で描く「仏罰、海を渡る」など、荒山徹にしか描けない日本と朝鮮のはざまの物語を8篇収録。単行本のために書き下ろされた「朝鮮通信使大いに笑ふ」は、何と通信使たちの座談会(!)。荒山ワールドの白眉とも言える1篇です。

(文芸春秋HPより)

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図書館で幕末絡みの本を検索して本棚を物色したところ、目的の本のとなりに同じ作者のこの本があり、目的の本よりも先に手に取りました。(笑)
日本史好きとして「遣唐使」については少々資料を読んでみたり、小説を読んでみたり、などしたものの、韓流時代劇好きとして「朝鮮通信使」については、名称くらいしか知らなかったことに気付き、2冊とも借りてきた次第。
そして、先に読んだのはやはりこちらでした。

実際に何らかの文献に残されている出来事、実在した人物を使って、その出来事を独自の解釈で描いた、歴史小説(というよりは、エンタテインメント)。
日本史好きで韓流時代劇好きなら、かなり楽しめる8つの短編集です。
日本史で言えば、小西行長、初代韓国統監のあの人など、朝鮮にかかわった人物のみならず、なんであの人?となる高名な御坊様も登場。(笑)
朝鮮史だと 『大王世宗』 や 『李舜臣』 などを観ていれば、結構「ニヤリ」とするでしょう。

「我が愛は海の彼方に」 は 『大王世宗』 を観ていれば、明に送られたダヨンとされる人物だとか、「美女がおらん!」の件に触れられていて、実際にあったことなんだろうなぁと、興味深いのですが、世宗が結構酷いことをしていたことを知りました。

「葵上」 は、うまく考えたな~!と思いつつも、最後はちょっとゾクッとしました。現実にならなければ良いと願うばかりです。

韓国の歴史・文化を学んだ日本人の著者が描いた 「朝鮮通信使」 なので、もちろん微妙なバランスなのですが、日本から観た朝鮮、朝鮮から観た日本、それぞれを意識しながら読むと同じ作品でも、全然違った印象になると思われます。

歴史小説なんて重苦しいし硬いから面倒だ、なんて思ってしまう人にこそおススメな、歴史エンタテインメント! ぜひぜひ!!