『道-白磁の人-』
<CAST>
浅川 巧(あさかわたくみ) : 吉沢 悠
李 青林(イ・チョンリム) : ペ・スビン
酒井若菜/石垣佑磨/塩谷 瞬/黒川智花/近野成美
市川猿之助(亀治郎)/チョン・ダヌ/チョン・スジ
堀部圭亮/田中要次/大杉 漣/手塚理美
<監督>
高橋伴明
<原作>
江宮隆之 『白磁の人』 河出文庫
正確に言えば、韓流映画ではなく 「日韓共同制作」 です。
(^^;
『白磁の人』 を映画化しようと働きかけたのが地元の人だったらしく、地元の 「市民タイムス」 で何度か取り上げられていた為、以前から興味は持っていました。
且つ調べてみたら 「浅川巧」 は、工業デザイナーの 「柳宗理」 の父、「柳宗悦」 と何やら関係あるらしいことも観に行く決め手に。
数年前、地元の美術館で 「柳宗理のデザイン展」 があり、生活に溶け込んだユニークでありながら機能美なデザインがとてもステキだったのです。
あとは、韓流時代劇で韓国の歴史に興味を持ちながら、日本人なら一番知っているべき時代の事を知りたい、という事もありました。
でも、やっぱり主役の一人が ペ・スビン氏 というのが、観に行った一番の理由です。(笑)
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今、わたしたちは、浅川巧の歩いた道の、その先を歩いているだろうか。
日韓関係に今も影を落とすあの時代に、日本映画が初めて挑む―
「山を緑に戻す。こんな素晴らしい仕事、他にどこにある。」
1914年、23 歳の青年が、日本から朝鮮へ渡った。名は浅川 巧(吉沢 悠)。林業技手として痛んだ山々を緑化することが仕事だ。
「自分の友であり指導者である雀よ、鶏よ、向日葵よ、松林よ、大地よ、蒼空よ、今日も日中暑いだろう。健闘を祈る。」
生きものを友に、自然を師に学んだ浅川 巧はまた、朝鮮の民芸や暮らしを愛し、その地に生きる人々を愛した。
しかし、時代は韓国併合期。日本が朝鮮半島を植民地支配下に置き、ふたつの民族が激しい対立を深めていた。
差別と迫害が横行する中、浅川 巧は人間としての正しい道を貫き、虐げられる人々を命がけで守ろうとするが―。
無二の親友である李青林(ペ・スビン)との民族を越えた熱い友情を核に、
激動の半島を重厚なタッチで刺激的に描く、史実に基づくヒューマンドラマの誕生!
<以上 mixi 公式ページより>
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映画の内容については、いろいろと思う処があったのですが、デリケートな事なのでココでは控えますが、歴史は様々な方面から知っておいた方が良いのだろうな、と思いました。
私が好きな 「幕末」 もそうなのですが、与えられた知識だけが正しいわけではないので、自分で興味を持ち、自分で調べ、自分で考えることが大切なんですね。
特に、韓流!韓流!と、ドラマやK-POP に夢中になっている人たちに、ぜひ観て知って欲しいと思いました。
『天使の誘惑』 や 『私の期限は49日』 、 『海神』 の影響で、ペ・スビン氏が何となく苦手な私。
おかげで 『トンイ』 のチョンス兄さんまで胡散臭く見えてしまう始末。
そんな 「ペ・スビン氏 苦手症」 を克服すべく、意気込んで観に行ったのですが…。
いやもう、スビン氏カワイイ!!! の一言に尽きました。(笑)
スビン氏のたどたどしい日本語がとにかく可愛くて、さらにそんなたどたどしい日本語で拗ねる姿がもう…(≧▽≦)
実験が上手くいった時に、巧とチョンリムが無邪気に抱き合って飛び跳ねる姿に釘付け
もう、スビン氏一人勝ち(?)でしたよっ
冒頭のシーンの吉沢悠さんと市川亀次郎さんの演技が、ちょーっと ぎこちなくて最初は不安に思っていましたが、観ているうちにどんどん映画のペースに惹きこまれていました。
浅川巧役の吉沢悠さんは 『平清盛』 で 「藤原成親」 を演じている姿しか知らず、やっぱりどうしても胡散臭さが先立ってしまうのですが、どこかつかみどころの無いというか、飄々とした感じが面白かったです。
残念というか、微妙だったのが…私の目的の一つである 「柳宗悦」 を演じていたのが、つい最近話題になった 塩谷瞬さん だったこと。(苦笑)
何も知らなければ純粋に楽しめたのですが、頭の片隅で常に 「ふ〇また男」 とテロップが点滅しておりました。
(--;;;
以下、細かい内容や映像に対する感想なので、これから観る予定の方は読まない方が楽しめます。ネタバレ
な方は、反転してお読みください。【今回、時間と場所を超えた同じアングルのシーンの使い方が印象深いと思いました。
冒頭からラストのシーンに続く 「木」 の使い方がなるほど!でした。
冒頭の木の根元で草原に寝転ぶ巧の姿と、チョンリムと植えた松の下で倒れた姿を被らせたのもなるほど、でしたが、まさかチョンリムも続くとは...(笑)
巧がチョンリムから韓国語を学び、少しずつ上達していく姿が微笑ましかったです。
最初、お店のおじさんを 「アジュンマ!」 と呼び止めたのには吹きました。(^^;
悩んでいる巧が韓国語で問いかけ、チョンリムが日本語で答えるシーンには、あまりの自然さに感動!
韓国人を見下し、韓国の文化を否定している巧の母親は、おそらく当時の日本人の多くの姿なのでしょう。
チョンスのお葬式で泣き咽ぶ人々を 「あんなに泣いてみっともない」 などと言っていた彼女が、巧のお葬式で隠れて号泣し、それを 「好きなだけ泣きなさい」 と寄り添う韓国のおばあさんのシーンを見て、感情を抑える国とストレートに表わす国の差も、「感情」 という本質的なものは変わらんのだな、と改めて思いました。】