シシ肉でラード作り | キッチン菜園

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小さな畑とプランターで作る野菜と果樹。
分からないことだらけでも、好きなようにやっちゃう。


愛媛に来て、3期目の猟期ももう終わりそうです。
今年も全然獲れずに猟期が終わるのかと思っていたら、やっと撃ち獲ることがでしました。

メス、55キロ。
脂も乗っていて、運良くアゴと首の付け根の間(イノシシの場合、アゴも首の付け根も同じような場所ですが)に弾が入り、比較的肉の損傷も少なく捕獲することが出来ました。

主な部位は猟隊全員で山分け。これはどこの猟隊も同じだと思います。
アバラや背骨、タンは欲しい人が持って帰ることが出来ます。

解体の時は、この時期にしては脂が良く乗ってると喜んでました。

でも、帰って来てみると、肉は圧倒的に脂身が多い。脂身だけを焼いて食べるほど好きってわけではないので、この際だからとラード作りに挑戦しました。

初体験だけど、それほど難しそうでもありません。



今回は、すべての脂身の半分の量で作ってみます。
写真のブロックは、ほぼほぼ脂身だけのブロックです。
これと同量の脂身が、まだ冷蔵庫に眠ってます。

ラード作りは、「僕は猟師になりました」の千松さんのブログを参考にさせてもらいました。

まず、脂身を細切りにしていきます。


細切りといっても、2センチ角ぐらいに大雑把なもんです。

寸胴に入れて、沸騰させない程度に1時間半ぐらい煮込みました。


あまり脂が染み出してる感じもしないので、もう十分と判断。

茹で上げた脂身にはほとんどまだ脂が残っているようです。

茹でた脂身の半分をフライパンに入れて、フタをして弱めの中火ぐらいで火を通していきます。
全部入れてもよかったのかもしれませんが、それだと山盛りになるので、半分でやってみます。


20分ぐらいするとフライパンの中は脂だらけ。
脂身を素揚げしているような状態になりました。


こんがりときつね色に揚がったぐらいで脂身を取り出し、残りの半分を脂の中に投入。
また、弱めの中火ぐらいで20分ほど素揚げして、こんがりきつね色ぐらいで脂身を取り出しました。

意外と沢山の脂が取れました。
茶こしでこして、ビン詰めに。

なんとか、容器は足りました。
蜂蜜のような色をしてますが、冷えて固まると白くなるそうですよ。


ところで、寸胴で茹でたゆで汁はというと。


水の上に脂が固まるということですが、冷蔵庫以外で我が家で最も寒いと思われる玄関のコンクリートの上に1時間ほど置いていますが、まだ脂が固まっている状態ではありません。

「わたし、解体はじめました」の作者のブログ「ちはるの森」では、フライパンで煮出すのが簡単な方法として紹介されてて、水から煮出すと臭みも抜けるので、シシ脂のリップクリームとか作るには、いい方法だと紹介されています。