まず会場ですが、人が立って発砲する射台という所が土手に向かって5つ並んでます。ゴルフの打ちっぱなしや、バッティングセンターをイメージすると、ほぼそんな感じです。ただ隣と網でしきられていませんが。
手前から奥に向かってクレーと言われる皿が飛び出しますが、まっすぐ飛ぶ射台、ちょっと左に、ちょっと右に、結構左に、結構右に飛び出す射台の五つに分かれているのです。
そしていよいよ自らがその射台に立つことに。
「じゃあ、打ってください」と先生。
ちょっと待ってくれ～。まだ心の準備が～。
もう一度だけ、八百万の神々に祈りを捧げる時間を下さ～い。
と思ったものの、手には鉄砲、ポケットには大量の実弾、私は射台の上。
覚悟を決めて、習った通りにスタンスを決めて実包装填。
クレーが飛び出すあたりに狙いを定める。
そして今まで一度も触れたことのなかった引き金に触れる。
そういえば、銃の引き金に触れるのって初めてだな～。いついかなる場合でも、引き金に指を入れるのは禁じ手とされているので、入れないで銃を持つことしかなかったのに。
「はい」と合図をすると、クレーが飛び出します。同時に引き金を絞る。
ダーン！
耳栓をもらってたので、音はそれ程気になりません。
衝撃もそれほど強くはありません。
しかし外れ(たと思ってた)。
まあ、初めて打って当たるほど簡単でもないか。
１射台5発ずつ打っていきます。
全て外れ。先が思いやられます。
(実は1発目と5発目の何と2発も？当たってました)
クレーが飛び出て狙って打ちます、クレーはそのまま飛んで行くように見えるのです、私の目には。
不安になって、5射台目が終わった時、先生にどうやったら当たるのか聞きました。
それまで先生は何も言ってくれないんです。
帰ってきた答えは、「結構、当たってますよ。そのままでいいので何も言うことはありません」とのことです。
嘘でしょ？
あとで分かったのですが、1～5射台までの1ラウンドで25発打って、何と13発も？当たってました。
そして再び１射台に戻って同じことを繰り返します。
2ラウンドは14発当たってました。
一緒に教習を受けている方も、順調に当ててます。
そして3ラウンド目は試験です。
1～5射台までの25発で、2発当てなければ受かりません。もちろん発砲時以外に引き金に触れてはいけません。
正しく言うと、鉄砲を持った時は親指とその他の4本指でグリップし、引き金を囲ってる輪っか、用心金の中に指を入れるとアウトです。
それまで3人で和気あいあい的にバンバン打ってたので、先生に次は試験です、と言われても、何が変わることなく、1～5射台を眈々と打って行くだけです。
始まった実包射撃試験。
とりあえず、合格点の2発を当てることを祈りスタートです。
１射台で2発当てた自信がありました。
(実際は4発当ててましたが、当たったと自覚できたのは2発)
最終的には17発、当たってました。
試験が終わり、先生が「2人とも合格ですから」と感情を込めずに言いました。
本当は合格発表では、万歳と、ここまでの健闘を称え合う受験者同士の熱い抱擁があるはずですが、あまりにあっさりとした合格発表。こっちも「ああ、そうですか」的な雰囲気になります。
玉は100発買ってたので、というか買うことになってるようで、試験が終わったあとには25発が残ってます。
残った玉は持ち帰ることが出来ません。
玉を買うには購入理由というのがあり、今回は教習射撃のために買ってるので、それ以外に使うことができません。
実際は75発あれば合格できるのですが、万一、それで合格出来なかった時の補習用の玉として買うんです。
残った25発は、「残弾処理」という名でバシバシ打つことになりました。
先生も試験は終わってるので、クレー射撃を楽しんで下さい、と言われました。
しかし、私はまぐれでなく狙って打ちたいと思ってます。
再び１射台からスタート。クレーを見て狙って打ってみました。
外れ、本当に外れ。
次も、その次も、そのまた次も。
先生が言うには「狙い過ぎ。発砲が遅い」とのことです。
確かに狙って追いかけて、発砲が遅れました。
考えて打った結果、これまでのラウンド最低の12発命中。
残弾処理で打ってたとき、クラッとめまい。ん？
だんだん、立っていられないほどのめまい。？？
全てが終わって帰る頃には、耳かボワッとして下半身が言うことをききません。
？？
おそらく、鉄砲を打った時の衝撃で軽い脳しんとうを起こしたようです。
教習の成績は以下の通りです。
