アルコール依存症については知っている方は多々いるかと思いますが、

今回、私はアルコール依存症の特徴を私なりに書き綴りたいと思います。

(下記の特徴はアルコールを他の依存症に置き換えれば他の依存症にも重なる部分があるので、他の人にも参考にされたらと思います)

 

 

(アルコール)依存症と自身(1)

(アルコール)依存症と自身(2)

(アルコール)依存症と自身(9)

(アルコール)依存症と自身(10)

(アルコール)依存症と自身(11)

 

 

 

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私たちは正直に棚卸をした。

まず、自分の失敗の原因となっている、自分の欠点を探し出そうとした。

色々なかたちで現れた利己心こそが失敗の原因だったことを確信した私たちがその利己心が普通どのようなかたちで現れていたのか考えてみた。

 

第一の犯人は恨みだった。

 

それは他の何にもまして、(アルコール)依存症者を破滅させる。

それは精神的、身体的、また理に反して病んでいたのだ。

だからこそ、それが克服された時。私たちの精神も肉体も回復した。

 

恨みの問題に取り組むために、私たちはその内容を紙に書きだした。

 

自分が腹を立てている人、しきたり、原理などを一覧にした。

そして、何故腹を立てているのかを自分に尋ねてみた。

ほとんどの場合、私たちの自己評価、財布の中身、野心、対人関係が傷つけられたり、脅かされたりしているのが原因であることがわかった。

 

それが私たちが心を痛め、激しく怒った原因だった。

 

恨みのリストでは、相手の名前、と傷の内容を対比させた。

傷つけられたのは私の自己評価、身の安全、野心、対人関係、性の関係、、、など。というふうに。

 

それらは出来るだけ明確に書いた方がいい。

 

 
徹底して、正直にやることのほかには、何一つ重要なことはなかった。
終わったら、それをじっくり検討してみた。
 
最初にはっきりしたことは、この世間と世間の人間どもは何ともひどいものだということだった。
 
私たちのほとんどは。他人が間違っていると結論するところまでがせいぜいだった。
 
ときにそれは後悔になり、自分を責めることになった。
 
深い恨みを抱いて過ごす人生には、空しさ、不幸以外には、行き着くところがないのは目に見えている。
 
恨みをそのままにしておく分だけ、もっと楽しく過ごせたはずの時間が無駄になるだけ。
 
この恨みの感情は重大な危機をはらんでいる。
 
それは致命的でアディクション(飲酒など)に対する狂気が頭をもたげてきて、私たちはまた手を出してしまうのだ。
 
私たちにとって手を出すことは死ぬことだ。
 
 
生きたければ、怒りを手放さなくてはならない。
 
不機嫌や錯乱状態は私たちにとっては危険である。
 
 
ここで、先ほどの一覧に戻る。
 
未来へのカギはここに隠されているからだ。
 
今度は全く違った角度から見てみることにする。
 
自分たちに不当なことをした人たちは、多分、霊的に病んでいるのだと考えた。
 
彼らのやり方は気に入らず、私たちに大いに反感を抱かせたが、彼らもまた私たちと同じように病んでいるのだ。
 
私たちは報復や論争を避けた。
 
誰も病人に向かってそんなことはしないだろう。
 
でなければ、その人の助けになれるチャンスをつぶしてしまう。
 
 
もう一度、一覧に戻ろう。
 
人の過ちはさておいて。私たちは自分自身の誤りだけを断固として厳しく見つめた。
 
自分がどこで利己的で、不正直で身勝手だったのか。
 
何を恐れていたのか。何もかもが自分だけのせいでそうなったのではないにしても、他人を全く抜きにして考えてみようとした。
 
自分の非はどこにあるのか。
 
棚卸しは自分のための書き出し、はっきり決着をつけた。
 
正直に自分の誤りを認め、それをきちんと正そうという気になった。
 
 
 
 
 
自分たちの個人の棚卸しをきちんとすれば、たくさんの事柄が書きだされたはずだ。
 
私たちは恨みを書き出し、分析した。その無意味さと死に至る危険性が見えてきた。
 
恐ろしい破壊性がわかり始めた。
 
あらゆる人間、敵からでさえも、彼らを病んだ人たちと見ることから、私たちは寛容、忍耐、善意を学び始めている。
 
自分の行動によって傷つけた人たちをリストにし、出来るだけ過去を正す気持ちになっている。
 
 
 
自分が考える神とあなたとの間に、あなたの頑固な意志が作っていた障害物を、神が取り除いてくれることについて、納得していただけたら幸いである。
 
もし、あなたが自分の膨大な欠点の棚卸表を作ったとすれば、あなたは回復の道をもう順調に滑りだしている。
 
 

(アルコホーリクス・アノニマスより一部参照・改変)

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自分を見つめなおす上でも棚卸表は有効であって、誰を何で恨んでいて、どうして恨むまでになったのか、その根本の感情はなんなのかまで掘り下げ、文字や言葉にすることにより、何とも言えない感情が具現化し、ハッキリとした怒りや悲しみなどに変換されることがある。

 

また、どれだけの人に傷つけられたかを書くことで、自分を主観的にも客観的にも見ることが出来、一番の問題もさることながら、遠いと思われていた問題にも目を配ることができ、点でしかなかった恨みが、線になることもある。

 

何もしない人ではこういったことに気付かないで終わり、ずっと不調であったり、飲酒してしまったりする。

 

具体的な言葉や文字に出来なければしなくてもいい。

 

とりあえずやることが大事だと思う。

 

私は棚卸表を作ろうとして、2桁も上がらなかった。

 

20年以上生きていて、恨んだ人が数人ということはないだろうが、思い起こせなかった。

 

主に、親・姉妹についてだが、この表と祖母の訃報とが重なり、毒親<毒姉の関係がハッキリした。

 

棚卸表が無駄になるかは死ぬまで分からないが、依存症やその予備軍は状況を変えるためにはやるしかないと腹を括りやってもらえたらと思う。

 

相手を変えることは出来なくても自分は変われる。

 

それがすぐでなくても辛い道でも努力すれば徐々に変わっていけると思っている。

 

ただし、本当に依存症やアディクションを止めたいと思わないと出来ないくらい険しくはある。

 

 

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