「脳の鍛え方」入門 プレジデント編集部編
- 「脳の鍛え方」入門―40歳を超えてから頭は良くなる! (PRESIDENT BOOKS)/プレジデント編集部
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評価 中
内容 ~
歳をとると、記憶力が低下するのではなく、若年とは得意とする記憶の種類が変わる
喜怒哀楽の情動が絡んだ思い出こそが、脳に深く刻まれるエピソード記憶である
暗記をする必要が生じたら、感情とともに記憶するように心掛ける
仕事は区切りまでやって、そこからもう一歩進めたほうがよい
集中力がないほうが独創性が生まれる=興味関心を一点集中せずに分散させる
交渉術
ストラテジックムーブ(strategic move) ~①スレット②プロミス③セルフ・コミットメント
ナッシュ交渉術 ~交渉の選択枝を増やすことによって交渉を有利に運ばせる
【実験・仮説→実行→検証→修正】のサイクル回すことで、事業の密度が高まる
細谷英二 ~
悩みに悩んで、脳から汗が出るほど考え抜く
意識的に極端化した選択枝を設定し、選択の幅を拡張すると、対立軸を拡張してやると、対立軸の背後に隠されていたものが表に出る
曖昧さを残したまま判断を下しては道を誤るので、判断は徹底した論理的思考の果てに下さなくてはならない
極端化を行ったら、選択肢の本質を掴みだす 最終的には3つの選択肢に整理し、それぞれのコンセプトを1行でまとめてみる
私心を捨て、無心な、透明な存在になりえたとき、人は最適解にたどり着くことができる
近藤淳也 ~
個人のアイデアの限界は絶対あるし、どれだけ優秀な人もいずれ時代遅れになる
でも、アイデアの枯渇しない組織をつくることは可能だと思う
斉藤学 ~
①自分の型を見つける。②それを4文字で表す。③自己暗示をかける
自分の目的意識が明確になり、思考のグレードが上がる
自分はどのタイプになることによって金科玉条力を全うすることができるのかについて考え抜くことが大事
例) 多彩な技を繰り出すよりも、一つだけ誰にも負けない得意技があれば勝ち続けられる
畑村洋太郎 ~
独創的な発想は論理からは生まれない
失敗と勘違いの間には雲泥の差があり、失敗からは創造が生まれるが、勘違いからは停滞しか生まれない
創造的な思考を行うとき、人間は必ずしも論理的には動かない
アイデアの脈絡づけや仮想演習を経て、一つの課題解決方法が生まれ
新しい吸収能力の下降曲線と課題掌握能力の上昇曲線の交点は38歳ぐらいである
安西祐一郎 ~
記憶は目標達成のために都合よく蓄積される
人間は、自分で目標や関心を持っていることに対しては、なんとかそれと結びつく知識を得ようとする
因果的思考とは、目標とすることが結果として起きるようなこと(原因)を手段として使う
感情は自らの行動や目標を切り替えるスイッチであり、問題解決に必要な能力
大前研一 ~
事の本質に気づき、着想から実行へと誘う構想力が大事
価格差別
「価格差別」 ~ 高く買ってくれる人には高く、安くしなければ買わない人には安く売る、企業の戦略。
企業は、都会と地方、あるいは学生・シニア・サラリーマンなどのグループに分けて価格を変えることがある。
これを「グループ別の価格差別」と言う。
また、企業からみれば、手間を惜しまず、クーポン券を利用する人は「価格に敏感な人」、
手間を惜しんでクーポン券を利用しない人は「価格に鈍感な人」と考えられる。
つまり、価格に敏感であるかどうか、企業がグループ分けするのではなく、消費者自らが分かれるのがポイント。
これを「自己選択型の価格差別」と言う。
いわば手間を惜しむか惜しまないかで見分ける巧妙な価格差別、携帯電話の複雑な料金プランもその一つと考えられる。
また、時間とともに値下がりする映画のDVDソフトや、期間限定のバーゲンセールも同様の「自己選択型の価格差別」である。
~出社が楽しい経済学 第7回(NHK)
2/22
今月バイト 60000円![]()
デイトレ 2330円
借金 279万円![]()
おそらく新バイトは、人気のない荷降ろしなら採用されそうだが
日中勤務や車通勤不可&交通費ゼロなのでいつまで続くことやら
過労で腰を痛めるのが最も心配
貧乏に選択の余地なし
使える!確率的思考 (著) 小島 寛之
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評価 上
内容 ~
【大数の法則】~同じ条件で、前の結果に依存せず次の結果が起きるような同一の確率現象は、膨大な数の試行が繰り返されると、確率通りの頻度で結果が起きる
どんな奇跡的勝利も偶然にすぎない。大量の人間が参加しているなら、それは誰かの身の上には必然的に起こる (大数の法則の帰結)
完全な乱数がないことを理由に、賭けの結果には固有の癖があってもおかしくない
株価の変動にブラウン運動に近いことが観測された
ブラウン運動には、フラクタル性があることが証明されている
相転移という現象は、暴落やバブルにあたる
株取引には技能はあっても必勝法は存在しない
ブラウン運動を最も単純化したモデル【ランダムウォークモデル】を利用すれば、株式市場の値動きのシュミレートができる
ランダムウォークは【マルチンゲール】という数学的な性質があり、過去のデータをどんな風に利用しても、未来の自分の結果を有利にすることはできない(賭けがマルチンゲールである限り、どんな過去のデータを利用した戦略を使っても、期待できる平均の利益はゼロである)
ランダムウォークの数学法則は、いつか原点復帰してしまうと約束しているので、【勝ち逃げ】は大事な戦略だ
人々は長期的な一定状態の傾向に遭遇したとき、それをツキという現象と思う
壁つきランダムウォークモデルは、短期の株式投資は丁半博打に近いとし、資金がなくなるまでという条件では、貧乏人は金持ちにほとんど勝てないという破産問題というものがある
デタラメにも法則がある ≒デタラメに起きるできごとの持つ法則性が確率法則
1、数学的確率 ~ 現実離れした人間の想念の中のもの、完全な対称性などない(サイコロ・コインの歪み)
2、頻度主義 ~ 統計(データ)から確率をとらえる方法
3、主観的確率 ~ 決して正しい推測ではないが、データや対称性がなくても、環境が変化しても適用できる
人の不確実性下の行動が、いくつかの規則を満たす場合、通常の数学的な確率理論と整合的
である
4、論理的確率 ~ 通常の数学的確率よりも歴史が古く、論理学で確率をとらえる
不確実性の有効活用=規則性を発見されないことによる利益=デタラメの効能 例)抜き打ち
≠規則性の発見による利益 例)投機
動学的不整合性は、臨機応変な自由裁量を持っているから起きる
【動学的不整合性】理論 ~事前には最適である戦略が、実際に時間経過とともに実行段階で必ずしも最適でなくなる 臨機応変が災いし、裁量かルールか難しい問題
【モンテカルロ法】 ~デタラメの効能で、乱数を利用する
癖を見抜くには統計が使える
【標準偏差】 ~Standard Deviationa平均からのバラツキを具合を表す統計量
あるデータがどの程度「月並み」か、あるいは「特殊」か読み取れる
【ボラティリティ】 ~予想変動率 株取引では、「平均収益率」だけを指標にしてはいけない
【投資戦略】 ~investment 企業の長期的な有望性を判断して株を買い、その企業の利潤から分配される配
当によって儲ける
【投機戦略】 ~speculation 時々刻々と上下動する株価の変動の方向を読みきって、下がったときに買い、
上がったときに売る
投資にとって重要な指標は【平均値】であり、投機にとって重要なのは【標準偏差】である
【幾何分布】 ~平均値と中央値(頻度が五分五分の位置)とがずれ、非対称な分布をする確率現象
オイラー定数 ~無理数 約 E=2.718
平均値と人の確率感覚とがずれる 例)家計の貯蓄の平均値、平均年収
【無記憶性】 ~今起きた結果が、今後の確率分布に影響を与えず、常に同じ分布が割り当てられる確率現象
【期待値】 ~確率的な平均値
【ベイズ推定】 ~データが少なくても、あるいは全くデータがない段階でも推定できる
例)迷惑メールの分類 学習機能が特長
統計的推定は物質的な確率を基礎とし、ベイズ推定は心理的な確率を基礎とする
普通の物的現象における確率自体は、絶対変化しない 例)サイコロ
確率が確率の顕示によって変化してしまうことがある 例)癌の告知、倒産確率
【働きアリ、怠けアリゲーム】 ~ゲーム理論、遺伝的な性質ではなく、労働環境に依存している
人は観測されない世界を見落とす
「結果を観測できない」選択があると、確率的な選択には、バイアス(偏り)がつきまとう
人はある種の保守性を背景に持つ仕組みがある
例)人事採用の非対称性は、人事担当者は、かなり厳しい基準にしてでも確実な人を採用するようにさせる
店主が、ある商品に値段をつけ、たまたま売れ行きが好調だった理由で、その値段に固定してしまう
【2本腕のスロットマシン】 ~1973年 第一のレバーを引く戦略に一度変更されたら、二度と第二のレバーが引かれることはない
永遠に選択しなかった側の観測、発見するチャンスはない
正義感や精神論などで安易に結論を出しがちな背景に確率論的な仕組みが働いている
先入観から物事を即断せず、クールに、緻密に、複眼的に物事を眺める癖をつけることが大切
そのときに、確率的な発想は有効な判断力を与えてくれる
従来の確率法則は確率現象を生み出す仕組みを明確にしないと使えない
仕組みの見えない不確実性に対しては、類似性を利用する
類似性の発見とは真似することで、合理性がある 例)BOSSのデザインにポッカの真似でおじさんの顔
【事例ベース意思決定】 ~2001年 「公理化」という方法で、事例ベース意思決定の方法論を数理的に正当化している。過去の経験に照らして、類似した体験を思い出し、そこでの成果を踏まえて行動選択する
人の内面にある【選り好みの法則】があり、結局、類似度に応じた平均計算する判断基準と結論が一致する
【優柔不断への選好】~1979年「内政的確率空間の理論」人は選択の余地が多い行動を好む
=仕組みの見えない不確実性への感覚的な代替品
【流動性への選好】 ~例)貨幣の保有 事態を流動的にしておくため、優柔不断の確保のため、不測の事態のため
お金は優柔不断をかなえる 貨幣を保有することで、将来自分に生起する「気分」という「見えな
い仕組みの不確実性」対処できる
「合理的な選択」と「正しい選択」とは
不確実性下での選択では、事前では正しい選択でも、事後で見れば、正しい選択でなかったという、事前と事後における結論のズレが存在する
世の中には正しい結果をもたらす正しくない選択もあるし、正しくない結果をもたらす正しい選択もある
不確実性の意思決定を考えるうえで、人生における「祈り」や「覚悟」は排除できない
頻度的発想では、期待損害量の大小でものごとの正しさを判定する
「マス集団に注目し、個を同一視する」 具体的な個人は問題ではなく、無個性化した人数だけが重要
経済学は主観的確率理論を発展させ、確率は個人の内面に存在する「思考の癖」のようなものと捉えた

