忘却の整理学 (著) 外山 滋比古 | 白黒のブログ

忘却の整理学 (著) 外山 滋比古

忘却の整理学/外山滋比古
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評価 ★★★

内容 ~

忘却が個性化を進め、創造的はたらきの基盤である

忘却力は破壊ではなく、記憶力を支えて創造的はたらきをもっている

人間の記憶は選択的であり、個人差が大きく影響するが、それ以上に忘却は個人差が大きい

忘却は個人の心理的歴史を反映しているから、何が忘却されているかでその人間の精神構造を知ることができる


忘却は、選択的であるから、個性的にならざるを得ない

いくつもの段階、局面において、 成功を記憶、失敗を忘失 を重ねていると、全体としてうまく出来るようになる

記憶はそのまま古くなうのではなく、忘却によって風化する

知識があれば思考で苦労することがない

思考の肩代わりをする知識が多くなればなるほど思考は少なくて済む道理になる


知識と思考は反比例

知識は思考より便利であり、価値の高いものであるような思い違いがある


田舎の学問より京の昼寝 ~ 田舎では競争相手がいないから、つい自己満足に陥りやすいし、休むことを知

らないので、時間のある限り勉強してしまい、だんだん能率が低下する(収穫逓減の法則)


知識の量が多くなるに反比例して人間は考えなくなる

知識と思考は相補的である


知っていれば考える必要はなく、わかっていることは知るには及ばない

時間をかけるのは、忘却の働きを促すということである

忘却は、気づかれることなく、黙々と働いている

スポーツや祭りなどには能動的カタルシス効果があり、映画、新聞などにか受動的カタルシス効果がある

忘却は記憶よりも始末が悪く、思うようにならない

忘却のスクリーンを何度もくぐり抜けた記憶、追憶、思い出が多く甘美であるのは、不快、苦痛を伴う記憶はいち早く消去されているからである

ただやみくもに続けているだけでは、力にならない

うまく続ける必要がある

実は、その忘れなかったことが、その人の学習の実績である

すべてを学びとるなどということはそもそもできるわけがない

忘れて忘れ切れなかったのが、その人の得たものになる

メモはしないほうが良い

書けば忘れる

忘却は、直感的に、必要不可欠か、それとも省略可能なものであるかを判別する不思議な力をもっている

少なくとも、多くのことを記憶し、思考するにはうまく忘れるのが絶対に必要である

好敵手でなくても、人間は、常に敵をもっていなければならない = 無敵大敵

現代人は知識過多

まず、頭を整理する

それが忘却である

忘却先行、思考追随