藤巻健史の「金融情報」はこう読め! | 白黒のブログ

藤巻健史の「金融情報」はこう読め!

藤巻健史の「金融情報」はこう読め!/藤巻 健史
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評価 ★★★★


内容 ~ 


混乱するマーケットで勝ち抜くためには、常識とされていることでも疑ってみる必要があります


マーケットには数多くの誤解があり、その誤解でマーケットが歪んだ時こそ逆張りのチャンスだ


1、新聞のマーケットコメントは客観的だという誤解


ポジショントーク ~ 自分に都合の良い主観的意見を、客観的説明のごとくコメントすること


リスクテーカーは、自分の利益に反することは絶対に公言しない


2、著名なアナリスト、エコノミストの予想は信頼できるという誤解


アナリストもしくはエコノミストが出した市場予想と発表された数字を比べて、その後のマーケットが動く

そういう点では、アナリストの市場予想は短期トレードをする際には非常に重要になります


3、金融マーケットは情報戦だという誤解


ヘッジファンドのオーナーで、短期トレードで大儲けした人の話は聞いたことがない


ドラッケン・ミラーは一般的な短期トレーディングではなく、論理的な短期トレーディングで大儲けした


長期投資をする人間には個別情報はたいして重要ではなく経済がどうなるかの分析が最重要


それを理解するには、単なる個別情報ではなく、自分の分析力ならびに経済に関する質のよい情報が必要


情報の質を見極めるのが一番のポイントで、個別情報を早く取るかどうかは重要なことではない


上質の情報を使って、自分なりに経済の予想をすることが長期投資の最重要点


情報の1つである商品知識を深めることも重要


4、チャートは有効な予想手段だという誤解


大きく儲かる時は、マーケットが大きく動く時です


構造変化が起きている時にマーケットは大きく動きます


それは過去の延長でモノを考えてはいけない時なのです


それはコンピューターのプログラム自体を変えなくてはいけない時です


流動性リスクの高い商品には手を出さない というのが、私の30年来のディーリン

グの哲学です


1、リスクは低いほどいいという誤解


もちろんただがむしゃらにリスクを取るのは愚かです


リスクを取る前提として、リスクコントロールシステムを構築することが重要


ただ勝負だけをしたらギャンブルになってしまう


リスクコントロールシステムを作ったあと、リスクをモニターしながら大きいリスクを取って初めて、大きい利益を

得られることを忘れてはいけない


流動性リスクにはリスクコントロールシステムは働かない


私が取れと言っているのはマーケットリスクです


2、現金・預金は安全資産だという誤解


3、分散投資は効果がないという誤解


1、株価は将来の景気を予想するという誤解


7、相場操縦は不可能という誤解


日本人でも外国証券会社を通じて売れば外人売りにカウントされる


マーケットが薄い時間に仕掛ける


5、実質レートで考えると今は円安だという誤解


6、期末に利益確定のための株売り・ドル買いが出るという誤解


簿価会計時代の思考から抜け切れていない


私のJPモルガン時代は毎月決算で、利益を毎月送金していた


8、円キャリートレードという誤解


実際にヘッジファンドに円を貸している機関など存在しない


日米金利差の伸縮時に、ヘッジファンドがやることはドルの先物買いとその反対取引です


2008年、先進国の中で株価が一番下落し、かつ景気も急落したのはこの誤解によって生じた円高のせいだ


市場参加者の大きな誤解が一つの大きなうねりをつくってしまった


9、日本は貿易立国だという誤解


10、日本は経常黒字国という誤解


11、ドルが基軸通貨の地位を失い、暴落するという誤解


12、ユーロがこれから強くなり、基軸通貨の地位を奪うという誤解


ユーロは壮大なる固定相場制であり、東欧諸国が加わって経済格差が広がっているのに、どの国も金利がいつも同じ状態がいつまで続くのでしょうか?


1、市中にお金が増えるとすぐに長期金利が下がるという誤解


今は長期金利がまずは下がるというプロセスを省略して、すぐに長期金利が上昇するようになってしまった


2、日銀が短期金利を下げると長期金利も下がるという誤解


■お金を守り、増やす6つの原則

1、もっとリスクを取れ


ただがむしゃらにリスクを取るのは愚かです

リスクコントロールシステムをきてんと作ってリスクを取る必要があります

商品知識から経済予想が正しくできる技術、情報の質を判断できる能力の養成も必要です

どの程度までリスクを取っていいかきちんと把握し、きちんと自分をコントロールできる能力も鍛えておかねばなりません

リスクを取る時は大胆であるとともに、臆病さも必要なのです


2、市場が誤解している時に逆張りポジションを取る


マーケットは美人投票的なところがあるので、投票する人が多いほうに行ってしまいます

ですから、逆張りでポジションを作ると、最初は損が膨らみがちです


3、マクロの目を持ち長期保有で儲けろ


4、何が今後の景気に影響するかを理解せよ


円が強かったら日本経済の回復は無理です

中長期的には、財政の累積赤字問題が日本経済の最大問題だ

財政問題に注目せずにマーケットばかり見ていても、長い目で見ればまず失敗します


5、世界のマーケットに目に向けろ


少しでも英語のニュースを読んでおくことも重要だ


6、最低限の数字を覚えよ


日本

累積赤字   860兆円

毎年の赤字 30~40兆円

個人金融資産 1410兆円

GDP 米 1500兆円

    日  500兆円  

    中  300兆円


外貨準備額 中国 2兆ドル

        日本 1兆ドル


現状のマーケットレベル

日本 10年もの金利 1,415%

米   10年もの金利 3,715%

日本 政策金利      0,1%

米  政策金利      0,0%~0,25%