新田ヒカルの日経225先物の歩き方 ~ | 白黒のブログ

新田ヒカルの日経225先物の歩き方 ~

問題の場所

2009年12月24日

Q.利食いは早く、それともゆっくり?
何度も頂く質問なので、今回はいつもよりも丁寧に深掘りしてお答えしたいと思います。

まず理解していただきたいのは、規律より、早く利確するのも、遅く利確するのも、「自分よりも規律の方が優秀である」ということを受け入れたくないからです。
自分の判断の方が優秀であって欲しい。自分の感覚の方が利益をあげられるに違いない。自分は価値がある人間であって欲しい。
自分が否定されることを恐れるあまり、規律に従わず、自分の情動的な判断を優先します。そして自分の心と資産の両方が大きく傷つくのです。

「早く」がいいのか「ゆっくり」がいいのか、技術的な問題として取り扱おうとします。
本当の原因は成熟しきっていない自分の精神にあります
本当の原因の方に目を向けなくて済むように、「早く」とか「ゆっくり」という方に目を向けるのです。

意識の表面では、売買のポイントをどうにかすれば利益になると思っています。
しかし心の底では、怠惰であったり、優柔不断であったり、欲深かったりする自分のことを知っています。ただ、そこにもやをかけているのです。

心の成熟しきっていない部分が「ただ、規律に従う」ということをできなくさせます

自分の問題は、自分で見たくありません。直面したくありません。自分の弱さを認めることになるからです。
だから、「早く」がいいのか「ゆっくり」がいいのか、技術的な方に目を向けることで、自分の中の問題を見ずに済むようにするのです。

結果として、自分の中で規律を持ち守るんだという真のアドバイスを軽んじたり、意味がないと思ったりします。確かに、その時その人にとって意味も価値も感 じられません。なぜなら、そこに価値をおくということは、自分の内面に問題があることを認めることになるからです。どうしてもそれを認めたくないのですか ら、「こうすれば儲かる」「これを買えば儲かる」という情報とテクニックを求めるのです。しかし、それは逃げている状況であることになかなか気づくことは できません。いつまでも投資家として自信を確立することはありません。

甘い言葉にすがってしまう人は充足することはありません。サウジアラビアの砂漠の砂のように乾いた生き方になりかねません。

上がるか下がるかが2分の1のならば、ランダムに売買しても勝率は50%です。それよりわずかに有利な規律を持ち、守るだけです。

それができるようにためには、自分に対する自信を持つことです。虚勢や強がりではなく、言葉や態度に出す必要がない、沈黙の自信です