再び登場、エバ川です。


昨日に続き、ワシの住む部屋での
奇妙な体験を報告しよう。


-----< さて、始めますか >-----


話しは、今年1月の中旬。


1月にも関わらず、
その日はとても暖かく、


仕事から帰っても、
日中の熱篭りのせいか、室内が蒸し暑い。


入浴後、エアコンをつけ
夕食を取っていると、


ベランダの方から、
ウ、ウ、ヴヴウ•••と音が聞こえ始めた。


最初は、室外機の調子が悪いんだろうと、
大して気に止めてなかった。


暫らくして、暑さも和らぎ
エアコンを止める事にしたが、


ウ、ウ、ヴヴウ•••


•••エアコンは止めたのに、
音が止まない。


気になったワシは、
音の原因を調べる事にした。


ベランダに出てすぐ、
原因が室外機でない事に気付く。


•••音は、自室と隣り部屋を仕切る、
壁伝いに聞こえていた。


気になったワシは、
仕切りの隙間から、隣り部屋を覗き込む。


隣部屋のベランダには、
涙を流し佇む女性の姿があった。


例の音の正体は、
彼女の嗚咽の音だった様だ。


あまりに気になったので、
ベランダ越しに、話しかけてみると、


「•••大丈夫、ほっておいて。」


とだけ、返答が来る。


深入りも良くない、
その日は、嗚咽の音をかき消す為、


イヤフォンで、
音楽を聴きながら休んだ。


翌日、部屋を出る時に、


例の隣部屋に、
男性が入る所だったので、


興味本位に、
話しかけてみたところ•••、


彼は一人暮らしで、


夜勤が終わり、たった今帰ったばかりと言う事だった。


あの女性は、誰だったんだ?