かのんのお部屋 -120ページ目

かのんのお部屋

日々いろいろ思ったことを☆

以前にも記事に書いたが、私は呼吸が浅い。

呼吸の浅さを身をもって実感しはじめたのは、数年前くらいからである。


最初に実感したのは、楽器を演奏していているときだった。

長いフレーズ等が続かないのだ。


不本意な場所でブレス()をしてしまう。


どうしても、息がもたない。

いや、息がもたないというより、そもそも息が入っていかない。


そうこうするうちに、普通に生活していても息苦しさを感じるようになってきた。このままではマズイ。心底そう思った。




私を「整体」に導いてくださった整体院の先生は、初めて私の身体を施術したときから、この呼吸の浅さを指摘していた。


私の身体の問題点はここだと。

不調のすべては、ここから来ていると。


呼吸が問題点とは、目からウロコの事実だった。

だが、確かに思いあたることがある。


昔から、リラックスが苦手だということだ。

リラックスをするために一生懸命になり、気がつけばリラックスそのものも頑張ろうとしてしまう。リラックスを頑張るなんて、本末転倒なのであるが・・・(^^;


椅子にすわって誘導瞑想をするセラピーを受けたときもそうだった。

何度受けても、その度にリラックス出来ない自分を追い込んで頑張ってしまう。


誘導するとき、かならずセラピストから与えられる指示がある。


それは、「ゆっくりと深い呼吸をしてください」だった。


深い呼吸を指示されて、自分ではしているつもりだった。

が、私の呼吸はすでにこの頃から浅かったようだ。

深いリラックス状態にはいれず、焦る経験を度々することになる。


当時、リラックスできない理由がわかっていなかった。


私は、リラックスが下手なんだ・・・と単純に思って、どうすればリラックスできるのか試行錯誤していた。


リラックスが出来ていないと、眠りも浅くなる。


以前、欝になりかけたとき、浅い眠りに悩まされていた。

寝たいのに寝られない。寝てもすぐに目が冴える。

そして、起きていたい時に激しい眠気に襲われる。


ついこの間、これとほぼ同じ状態を富士山の山小屋で経験した。


睡眠障害は、高山病のひとつでもあるらしい。


高山病は酸欠状態からくる。


高度が高くなればなるほど、確かに酸素は薄くなるが、私の場合はこれが原因というわけではなかったように思う。


何故ならば、七合目の山小屋では寝られなかったのに、八合目の山小屋では深い眠りに入っていけたからだ。


高度が問題というよりも、私の身体の緊張状態が問題だったのだと思う。

登頂アタックのため深夜登山を控えた七合目と、あとは下山のみの八合目では緊張度合いには明らかな差があった。登頂を諦めて、肩の力が抜けたと表現したらいいのだろうか。諦めた途端にリラックスができたのだ。


私は、整体の先生に「諦めて」とよく言われていた。

それは、リラックスが出来ないでいる私の身体の状態をみて言われた言葉である。

その言葉をきいて「諦める」と、ふっと身体の力を緩めることができるのが不思議だった。


この緩んだ身体の状態こそ、リラクッスした状態だ。


この状態を普通に生活しているときでも常に保っていたいと思っている。


リラックスしている状態がもっとも身体のパフォーマンス力が高まっているからだ。何をするにしても、リラックスをしていないと思ったような成果がでないのだ。


しかし、全身をただ緩ませればいいのか?というと、ことはそう簡単ではない。

何故ならば、緩ませすぎもまた問題であるからだ。


これには、ポイントがある。

それは、ある一点に力を入れておく必要があるというものだ。その力をいれる場所というのが、お腹のあたり丹田といわれるところなのである。


前々から、ヨガの先生に「丹田に力を入れて」とよく言われたが、そこに力を入れる感覚がどうしてもつかめなかった。


何故かずっと疑問だったのだが、最近気がついた。


私はお腹の力が極度にぬけていたのである。

そのために、それ以外の場所に力をいれて生活していた。

だから、お腹への力の入れかたがいまいちわからなかったのである。


余計な力をいれて頑張ってきていたわけである。

そうしないと、生きていけなかったからなのだが、リラックスとは真逆の方向性であるのは間違いない。


では、このお腹に力をいれるにはどうしたらいいのか・・・?



整体の先生に指摘されて、なるほど!と思い、深い呼吸を意識してしようとしたが、これが全然上手くいかない。上手くいかないために、途中で投げ出してしまうことが続いていた。途中で投げ出してしまうのは、上手くいかないからということもあったが、深い呼吸をすることが苦しみに感じるからだった。


ひとつの物事をながく続けるための秘訣は、そこに気持ちよさや楽しさを見出すことがひとつのポイントだと思っている。気持ちよさや楽しさは、苦しみからは生まれにくい。苦しみが快感となるかもしれないが、そこまでたどり着くのにかなりの時間を要すると思われる。


どうしたら、楽しく深い呼吸ができるのだろう?ずっと模索していた。

もっと効率的にできる方法があるはずだと。


そんなあるとき、整形のドクターが書かれたストレッチの本に出逢う。

それは、上半身のインナーマッスルを中心に鍛える内容だった。


この内容に興味を覚え、購入してストレッチをしてみた。

決して難しくない動作で、辛くもない。

どちらかというと、痛気持ちいい感覚だった。


ストレッチ後、気がついた。


意識しなくても、深い呼吸が出来ていることに。


息がどんどん身体の中に入っていく。苦しくもなければ辛くもなく、無意識にそういう呼吸ができていることに気がつく。なんと気持ちがいいのだろう!たった、一度のストレッチでこれを実感したのに、かなり驚いた。


あんなに辛くて苦しかった呼吸が楽にできる。

あまりの気持ちよさに、何度も深呼吸をしたくらいだ。


このとき、胸を開くことの重要性を悟る。

肩甲骨の可動域、肩甲骨まわりの筋肉、大胸筋・肩周り・・・とにかく上半身を鍛えることが必要だと思った。


だが、まだまだだった。


人間は上半身だけで生きてはいない。

下半身も人間の大事な身体である。


ウォーキング・マラソン・登山をしてみて痛感したことが、下半身の力の大切さだった。あたりまえだが、脚の力が全てにおいて必要なのだ。


脚の筋肉が全体的に弱いのはかねてから感じていたのは確かだ。問題点はたくさんある。腿、特に腿の内側~裏側にかけてが弱い。さらにふくらはぎの硬さ、ひどいむくみ。脚の裏は開帳足気味で疲れやすい。


こんな脚でよくマラソンや登山が出来たなぁ・・・と思うほど。

整体の先生は、このことをよく知っていたからこそ、私にきつい言葉をかけたのであろう。


だが、マラソンで膝と股関節を痛めたことから、闇雲にトレーニングすることは危険だと思った。


脚の問題で、一番気になったのは、「股関節」の硬さだった。

肩甲骨同様、股関節も可動が悪い。股関節を柔軟に動かすためには、その周りの筋肉をしなやかに保つ必要がある。沢山ある筋肉群は、上半身と下半身をつなげている重要な筋肉だった。そして調べていくうちにわかった。それは骨盤周辺の筋肉にも関係していると。


私は、左腰のある一点に痛みが集中する。その痛みで治療院にいくだびに、骨盤の歪みを指摘されていた。骨盤を歪ませているのは日頃の動作からきているのだが、癖は簡単には治らないものだ。だから、楽な動作をして、骨盤を歪ませるという繰り返しだった。


何でこんなに骨盤が歪むのだろう?


何か根本的な原因があるはずだと調べていって、あることに気がつく。


そもそも、歪みやすいのは骨盤が安定しない身体の状態になっているからだと。


骨盤を安定させるために必要なもの、それは筋肉だ。

筋肉でしっかりサポートできていれば、骨盤が不安定になることはない。


骨盤は身体の基盤でもある。そこが歪むことで、身体はどうなるか?

姿勢そのものが崩れるのである。


私が、アスリート達の身体をみて惚れ惚れしたのは、その姿勢だった。

食事をしようがお風呂にはいろうが、どんなにリラックスしても姿勢が崩れない。


リラックスしているときのアスリート達の身体は、どこにも力みを感じられなかった。力みは感じられなかったが、身体の基盤となっているあたりの筋肉が特に発達していたように感じた。体幹と言われる場所である。見事な体幹によって、ほかの部分を緩ませることができているようだった。


私のお腹に力が入らない原因をみたきがした。

上半身と下半身をつなぐ部分、すなわち体幹が弱っているのだ。


今現在の私が彼らと同じ姿勢をとると、苦しくて仕方がない。

頑張らないとその姿勢は保てないからだ。頑張っているから、筋肉に緊張がはしる。結果、体中がこるという結果になってしまうのだ。



この体幹が発達したある女性鍵盤ハーモニカの演奏家にであったことがある。鍵盤ハーモニカは、ハーモニカと名がつくとおり息を吹き込んで演奏する楽器なのだが、彼女は長い長いフレーズをたっぷりとした情感をこめて、にこやかに軽々と吹いてのける。何か秘訣があるのか・・・?と、後からお話を伺ったら「鍵盤ハーモニカを吹いてたらお腹が割れた」という。まさか・・・と思い、彼女のお腹を触らせていただいた。それはもう、驚くほど硬かった。しなやかな彼女の肢体からは想像もできないほど硬い。これで、運動は一切やっていないというから驚きだ。もっとも、プロである彼女の練習量は一日13時間にも及ぶもの。うなずける気がした。



さらに、彼女の凄いところは循環呼吸をしながら演奏ができることにある。

循環呼吸とは、息を吐きながら吸う呼吸法。この呼吸法ができれば、長い長いフレーズをブレスせずに吹きこなせるため、多くの管楽器奏者憧れの呼吸法とも言える。それが出来るのは、たぶんこの体幹によるものもひとつの要因としてあると思った。


呼吸によって、これだけ鍛えることができるすごさにも驚いたが、無意識に息を浅くしてしまったときの心身の崩れようにも驚いた。普段から意識して気をつけてないと、崩れるのはあっという間なのである。


息が浅くなる症状は、すなわち老化も進行していると思っていいのかもしれない。多くの老人のイメージは姿勢が崩れたものだ。あの姿勢では、結果、浅い呼吸しかできないであろうことは、簡単に想像できる。


呼吸に大切なのが姿勢ということが、よくわかった。

呼吸が整えば姿勢が整い、姿勢が整えば呼吸もまた整う。


それを踏まえた上で、基礎トレーニングを続けていこうと思う。


結局のところ、自分自身の身体と向きあって、どれだけメンテナスをしていくかが健康を保つ秘訣なのであろう。


早い段階で気がつけて良かったと思う。

今までの不調をとりもどすべく、自分磨きに勤しんでいきたい。