最近どうも気分が晴れない。

何処か目的地に行くわけでもない、誰もいない回送車に乗って移り変わる景色を眺めて彼女を探している様。

駅やスーパーで花が売っているのを見ると寄っていき、彼女に教えたくなるようなかわいい花はないか探しているのに、香りに癒されると彼女と一緒に花を見ている様。

バームクーヘンの切り落としを買っては、家でしばし眺め妙に思う。
切り落としと言わなければ売り物にならず認めてもらえない切れ端も、ちょっとわけありそうな柔らかな形は人の手の温かみが感じられ味は美味しく、彼女との将来の一片が感じられた様。

無性に彼女に会いたくなる五月の病は、窓のない部屋に住んでいる住人にゆくりなく襲った眩暈が乗り移ったみたい。

そんなある日に気晴らしになればと献血に行ったら、献血カードの履歴にR01と印字されているのを見て、新しい時の存在を感じた。

こんな日は古き良き時代を思わせるEverly Brothersでも聴いて懇ろに眠りを誘う。
遠くの彼女におやすみなさい。

Everly Brothers - Let it be me
わたしは祝福します きみと出逢った日を
わたしは望んでいます 君の近くにとどまることを
冀わくはきみに願うのです
わたしをそんな存在とさせてくださいますように