聖母マリアの、受胎告知で有名な白百合は、マドンナリリーでした。フローレンスという地名はこの百合が咲き乱れている地であったことに因んだとか。




時代はくだり、プラントハンターが日本から鉄砲百合を西洋に持ち込んだことにより、白百合は取って代わられたようです。日本産の方が丈夫ですから。


カレル・チャペックに指摘されるまでもなく、欲深い園芸家は、そんなことを聞けば、何としてでも、育てたくなるもの。


入手するのも育てるのも困難を伴うが、花の清楚さと香り高さは格別です。




やはり、ウィルス性の病気には罹患しやすく、長期の維持が出来ないのが、悩ましいところ。


ところ変わって、日本の百合と言えば、笹百合。

三島由紀夫をして最も美しい祭りと言わしめた三枝祭は、この百合が主人公。

ナヨナヨとした、優しげな風情にはグッと来るものがあります。


以前、貴船の川床の料理屋でふんだんに活けてあって感激しました。東日本では育たないようですが、鹿の害が少なかった昔の京都では、それ程の希少性は無かったのかもしれません。





罪深い園芸家は、こちらも東京で育ててますが、栽培技術を駆使しても、やはり長期維持は難しい。よせば良いのに、枯らすたびに欲しくなり、百合の季節にはいつも香りを楽しんでいます。


西洋も東洋も同じ花に神聖さを見出すのは面白いですね!