ロランスのフック3Xと3X-DSI用のコンバーターに続いて中型魚探用のコンバーターが出来ました。
試行錯誤のなかで今回わかったことは・・・
①中型以上の魚探の立ち上がり時に必要な電力を供給するのには最低でも2.4Aの出力ポートが3個あるバッテリーが必要
②振動子の出力が上がる深場ではどうしても瞬間的に供給電力が足りなくなることからコンバーターの初期出力は12ボルト以上に設定しておく必要がある
③このコンバーターでは負荷の大きいHDSやエリートTiは立ち上がらない
確認用に見つけたバッテリーは「RAVPOWER」のACEシリーズ、22000mAh。ネットで3000円台後半で入手しました。
最低限必要となる仕様の5V 2.4Aの出力ポートを三連装、重量は400グラム。
とりあえずこのバッテリーでフック4インチから最大サイズの9インチまで立ち上がることが確認できたのでサイズごとにどのくらい持つのかのテストに移行しました。
まずテストしたのはモバイルフィッシャーマンのナンバーワンチョイスの機種のフック4。
ベンチテストの条件は・・・
モニター最高輝度10・ソナー手動モードで400メートルレンジに固定・HDI深場振動子50/200/455/800kHzを常時発信。
初期電圧15.0V、振動子の高負荷時でも供給電圧は12.1V以上にキープできることを確認。
結果は・・・10時間30分後に電源落ちで終了
続いて実釣(水深70メートルでアマダイ釣り)でも8時間海の上で使用して問題なし、帰宅後3時間後に電源落ち。
十分使えるレベルですね^^v
なによりあのシールドバッテリーのずっしり来る重さから解放されるメリットを改めて実感しました。
続いてワンサイズ大きいフック5でのベンチテストを行いました。
モニターが大きい分 基本的に必要な電力が4インチに比べて多いためソナーの高負荷発信時にどうしても定格電圧12Vを瞬間的でも下回ってしまうことがわかりました。
そこで・・・モニター輝度6でスタート(これだと高付加時でも十分な出力を確保できる)ほかの条件は4インチと同じに設定してテスト開始。
この条件で10時間ジャストで電源落ち。
気になるのはモニター輝度6での見やすさですがよほどの炎天下でない限り見にくいと感じることはないと思います。
※ お問い合わせ頂いたM様
3USB版コンバーターと実際に組み合せたモバイルバッテリーの全体像がわかるように画像をアップしました。
このセットならば2014年版エリート4HDIはしっかり稼働します。(10時間以上余裕で)
シングルUSBコンバーターでは残念ながら起動しません。
現在のところの稼働する組み合わせは・・・
シングルUSB 3USB版
エリート4(2013年までの生産) 〇 〇
エリート4HDI(2014年から生産) ✖ 〇
エリート3X(2015年までの生産) 〇 〇
エリート3XDSI( ” ) 〇 〇
フック3X(2016年以降生産) 〇 〇
フック3XDSI( ” ) 〇 〇
フック4 ✖ 〇
フック5~9(モニター輝度調整要) ✖ 〇(使用時間短縮)
エリートTi(全サイズ) ✖ ✖
HDS(全シリーズ) ✖ ✖
※ シングルコンバーターは稼働しない場合は全く起動しませんので魚探OSに影響しないことから単品での販売を行っておりますが3USBコンバーターは不適合の場合起動時の電力不足から不具合を起こす可能性があるため単品販売を躊躇しています。(お問い合わせください)