(私のfx観 その三 のつづき)


 通貨のこと

 通貨、お金、銭、貨幣、銀行券、兌換券、現ナマ、札束、通宝?、マネー他にもあるのかもしれない。言葉が違うということはそれぞれ意味も少しずつちがったりするんだろうな。調べりゃわかるんだろうけど。。。それら全部ひっくるめて通貨と言わせてもらいますわ。通貨という響きが私にはなんとなく意味ありげでクールそうだから。。。


 通貨と聞いてまず頭に思い浮かぶのは、通貨危機。1998年にアジア通貨危機があったが、何事もなかったように各国元通り復旧した。私には原因不明だった。たしか、その頃USDがちょうど今と同じ高値151円?だったハズ。日本の外貨準備高からして日本円が弱いわけが無い、と、やや学者肌の同僚が言ったことを今でも覚えている。なんでこんなことを覚えているんだろう。印象的なことではなかったハズだが、どこか心の奥底で衝撃を受けていたんだろうか。。。と言うかもう少しマシなことを記憶した方がいい。

 それから何年かして村上龍さんの「希望の国のエクソダス」という本を読んで、通貨アタックという言葉を知った。ストーリーは覚えてないが、インタビュー形式の展開、爽やかに終わる痛快な小説だった。少なくとも孫子の兵法よりは記憶していると自負する。通貨に関する参考書籍を人に勧める機会があるとすれば僕は迷うことなくこの本を紹介すると思う。


 どの国の通貨もデザインが素晴らしい。それぞれに、似て非なる味わいがある。お金だからそう思うのか、しかし、そのデザイン自体に価値があるように思える。古銭もそう。札もコインも。教科書で見た気がする運搬困難そうなめちゃくちゃ大きい石で作られた太古のコインも。

 ただ、アートと違って希少価値がない。金が足りなくなったら、各国、バンバン刷っちゃう。10年くらい前かな、通貨発行量の指標が流行ったことがある。指標の名前は覚えてないけれど、日本国も上位を猛追していたと記憶する。半世紀前、学校でお金を無闇矢鱈に刷りまくるとインフレになると習ったが、昨今を見る限りそうはなってない。

 カネを刷りまくればカネの価値が下がる。希少なものは価値があがり、大量に流通しているものは価値が下がる。そしてカネの価値が下がるということは、前は買えたものが同じ金額で買うことができなくなるということだ。これがインフレ。この状態が続くと不況になり、不況になると国民の不満が高まって、戦争が始まる。すべてをぶち壊しリセッションとなり、さあ、みんなで乗り越えよう、とこうなる。


 では何故、カネを刷りまくってもインフレにならないのか。以下に、私の考察を述べる。どの経済学者も評論家も言ってない(と思う)。ひょっとしたらどこかのどなたかがすでに言っているかもしれないが、見聞きしたものではないので私独自の考察である。発表するルートがなくしょうがないのでここで一大発表する。


 昔なら人手も時間もかかっていたものが、今じゃビルだってあっという間に建っちゃう。いつも通る道を歩いていると、この前まで大型クレーン車を停めて鉄杭を打っていたと思っていたら、あれ、もうできたのか、と驚かされる。建築工法の進歩に限らず、コンピューターの汎用化、記憶装置の小型化、産業用ロボットの性能向上、倉庫の自動化、新素材の製品適用などありとあらゆる分野で次々に様々な技術革新が進んでいる。事務所なんかだとファイリングの必要がなくなりエンターキーひとつで保存が完了する。

 これらによって、製品の低価格化、短納期化を実現しコストダウンして企業は拡大する。そしてそれは、一企業内にとどまらず、波及して社会全体のコストダウンにつながっている。


 カネを刷りまくってもインフレが起こらないのは、カネを擦りまくることによるカネの価値の減少分よりも、技術革新と各々の創意工夫によってもたらされた価値の方が大きいからだ。つまり、インフレ分を技術革新と創意工夫で補っているということだ。金融政策や経済政策が何の効果もないクソの役にも立たんとは言わないが、今の経済を支えているのは、技術革新や各々の創意工夫によるものだ(と仮説する。検証はしない)。

 そして、実際にカネの価値はさがっている。これは間違いない。なぜなら、技術革新や創意工夫によってもたらされたはずの恩恵はどこに消えた? 少しはマシになった程度で、相変わらずの9時5時に、どこもかしこで、カネがない、忙しいの大合唱。

 最後に、技術革新や創意工夫によってもたらされた恩恵を数値化し、それを経済指標に組み入れることを提案して終わりとする。


 まじで書くなら短か過ぎ。ブログとしてはまじで長過ぎ。要点まとめりゃいいんだろうが、これ以上は面倒くさ過ぎ。而、仮想通貨は別途の如くに。。。



 ん~、雨が降り止まず。。。保証金ダムが決壊し修復したと思ったら、また決壊して修復...この繰り返し。。。保証金ダムは崩落していないものの、ダムの壁には薄っぺらの8k防水テープが貼りつけられているのみ。。。


 ちゃんと復旧工事しろ、自分。一から作り直せ、このヘッポコ大工が!


(私のfx観 その五 につづく)