室内は、必要箇所に手摺を設置した上に歩行器(車)で歩いているので転倒リスクは小さい(はず)。
危険なのは、玄関先で車いすの乗り降り。
玄関先は戸建てのような段差こそ無いものの、床がコンクリートなので万が一転倒した時のダメージは室内の比ではない。
厳密に言うと、マンションの共有スペースに当たる玄関先に物を置くのは管理規約上許されていないのだが、我が家はどん詰りの角部屋なので誰も玄関前を通ることはなく、アルコーブのスペースも広いので、車いすと屋外用歩行器(車)を玄関脇に置いている。
邪魔になるようなら直ぐに玄関内に収容出来る、という言い訳を準備しているが今のところお咎めはない。
玄関内部には玄関際ギリギリの位置に手摺を設置してあるのだが、それを掴んで車いすに座ろうとすると一瞬手を離さずを得ず、他には指先が引っ掛かるかどうかのものがある程度なので、毎回ヒヤッとする瞬間が有る。
それを解消すべく、かと言って管理規約になるべく抵触しない方法をいつもの福祉用具の担当者に相談した。
頭にあったのは置き型式のものか、浴室などで使用する強力な吸盤式の手摺。それなら必要時以外は玄関内に収容するという言い訳が通用しそうだったからである。(実際は付けっぱなしだが)
しかし、担当者曰く、吸盤式は吸盤が外れる事故例が多く、薦められないと。
で、試しに持ってきてくれたのが置き型式のものと屋外の突っ張り棒タイプ。
試してみると圧倒的に突っ張り棒タイプが安定していて使いやすい。縦棒なので体を回転させるにも都合が良い。
問題は、「必要時以外は玄関内に収容するという言い訳」が通用するかどうかだ。
勿論簡単には取り外しができるが、適正な位置に再設置が出来るかと言われれば心もとないので、「迷惑ならすぐに取り外せる」と、言い訳レベルを一弾下げることにした。
これが有ると内側の手摺を左手で掴んで右手でこの棒を掴み、ぐるっと体を回転させて表に置いてある車いすにスムーズに着座できる。
突っ張り棒が遠目から目立って苦情が来ることを恐れていたが、壁の色が保護色になって意外に目立たなかった。車椅子の方が目立つからか苦情も寄せられていない(今のところ)。
取り敢えず、めでたしめでたし。