『車いすタクシー、お断り後絶たず
乗せ方分からず 素通りも
「運転手の習熟環境を」』
今日の日経夕刊記事です。
以前、「車椅子とJPN(ジャパン)タクシー」というブログをアップしたことがありましたが、この記事にある通り
『車いすの人たちにとってタクシーの乗車拒否は日常茶飯事』
です。
そもそもこの「ジャパンタクシー」なる代物の設計者も、それを「ユニバーサルデザイン」などと偉そうに言う人達も、端から車椅子を乗せるなどということは考えていないように思われます。
そもそも、スロープをタクシーの側面に出して車椅子が乗り降りするようなスペース、即ち「対面交通確保のための余地(約3m)+タクシーの車幅(約2m)+スロープ長(約2m)+車椅子旋回用スペース(約2m)=約9~10m」、が取れる道路が日本の何処に有るのでしょうか?
公道上で他の交通に支障が出ない範囲ではまず不可能です。
本当に車椅子を乗せることを意識しているなら、スロープはタクシーの後方に出すように設計していたはずです。
ただでさえ、
『都内の男性運転手は「組み立てる時間を使って他の乗客を運べば、その分売り上げが増えると考える同僚もいる」と話す』
と言うのに、そして、これを設計したトヨタには、シエンタと言う優秀な福祉車両があるにも関わらずです。
運転手に乗車拒否の口実を与えるために設計した車
としか思えません。
『運転手の習熟環境』の問題だけでは有りません。
『国交省は25年度までに各都道府県のタクシーの4分の1をUDタクシーとする目標を掲げている』
そうですが、この車両をいくら増やしても車椅子は乗せられないのがどうしてわからないのか、不思議でなりません。
皆さんの乗車されたい場所やご自宅前の道には反対側の通行の邪魔をせずに、UDタクシーなるものから車椅子で降りるためのスペース(9~10m)、は有りますか?