今週末の外出自粛の駆け込みというわけではないが、家内から「感染に影響のない車窓からの花見」の誘いがあった。
翌日から入院予定だった病院で、新型コロナの院内感染が出たために入院を延期したことも有り、二つ返事で出掛けた。
天気が今ひとつだったがどの木もほぼ満開。
行き先は近所の桜のトンネルの名所。
趣味で40年以上続けてきた一眼レフは、その重さと指先操作の困難さとで諦めるに至って久しい。
家電量販店に行くたびに不自由になった指先でも操作のできるカメラはないかと探すのが虚しい。
基本的にマニュアル操作で思いのままの写真が撮れないカメラに興味はないが、マニュアル操作には指先の繊細なタッチが必須だからだ。
そもそも左手一本でカメラ本体を支える力がないのだから、所詮無理な話なのは頭では理解している。
スマホなら全てがオートだから簡単と思っても、シャッターが微妙なところにあるため、薄い本体を保持しながらの操作は難しい。
それでなくても体幹を思ったところに維持しながら腕を上げて狙った画角を保つのが困難で、うめき声を挙げながらやっとの思い出シャッターを押す。
これもいつまで出来ることやら。
昨年は抗癌剤治療の直前にNHKのインタビューや撮影を兼ねての花見だったことを思い出した。