ikiikiさんの「トロミはじめました!」に影響されて、私の嚥下対処法をご紹介します。

万人に有効とは思えませんが、リハビリの先生はそれが一般的な対処方法だと言っていましたので、お役に立つかも知れません。

 

私の場合は嚥下障害が早くから出ていたので、随分悩んで試行錯誤してきました。

トロミをつけることはかなり前から推奨されていて何度か試してはみたのですが、味もさることながら食感が全く変わってしまって、何を食べているのか、何を飲んでいるのかが分からなくなる事に抵抗感を感じて、未だに拒否し続けて居ます。

 

食感がこんなに飲食に大きな影響力を持っていることを始めて知りました。

欺されたと思って味噌汁にトロミを付けて飲んでみてください。

もはや味噌汁とは言い難い食物になってしまっていることが分かるでしょう。

 

と言うことで、それ以外に方法が無いと言うところまでは抵抗を続けて行くつもりです。

 

前置きが長くなりましたが、喉頭蓋の反射が鈍いために咽せることが多い私の場合は、一度に飲み込む量を少なくすると同時に、下を向いて飲み込むことが最も有効な対処方法の様です(液体も固体も同様です)。

下を向くと物理的に喉頭蓋が気道に蓋をする形になるので、間違って飲み込んでも気道には入り難くなるようです。

 

症状の進行と共に段々下を向かなければ咽せるようになり、今では可能な限り下を向いた状態で無ければ悲惨なことになります。

会話やTVの誘惑に駆られて一瞬でも顔を上げようものなら大惨事で、それから優に1時間は呼吸困難と痰の上がりで苦しみ続けます。

何度か苦行を経験して、今では何があっても飲み込みの最中には顔を上げない精神力が身につきました。

 

但し、これでは解決しない問題があります。

 

一つは薬を飲むことです。

 

薬を口に入れて下を向いてしまうと、薬が喉の方に行かないためいつまで経っても飲み込めません。

なので私は固形物を飲み込む直前ぐらいまで咀嚼したところで薬を口の中に放り込み、舌で喉の奥の方に移動させて固形物と同時に飲み込むようにしています。

今のところはヨーグルトやゼリーのような比較的粘度の低いものでも、固形部分が残っていればこの方法で薬を飲むことが出来ています。

 

もう一つは連続した飲み込みです。

 

冷えた液体を短時間なら連続して(少量ずつをゴクゴクゴク位)飲むことが出来るので、毎晩ビールで晩酌するのが至福の時間です。

ところが、ビールの水位が下がると上を向かないと液体が口に入ってこないのは必然で、気持ちよく飲めるのは下を向いたままコップを上に最大限傾けたところまでなのです。

それでは連続して飲めるのはごく僅かです。

 

それ以下の水位となると、一旦顔を上げてある程度のビールを口の中に流し込んでから、下を向いてそれを咽せない程度の小分けにして喉に流し込むという作業が必要となり、ビールの爽快感は一挙に失われます。

 

かと言って水位を上げるために一定水位以下になる度にビールを継ぎ足すと、下を向いたままでも爽快感は味わい続けられますが、際限なくビールを飲み続けなくてはなりません。

 

そこで考えたのは、何かを入れて水位を上げる方法です。

氷を入れたらビールが薄まってしまいます。

浮くようなものだと水位が上がりません。

ビールがぬるくなってしまっては困ります。

 

ダイソーにありました。

その名も「ストーンアイスキューブ」。

 

これなら浮く事も無く水位は回復しますし、冷凍庫で冷やしておけばぬるくなったビールをきりりと引き締める効果も期待できて、何と1パッケージ4個入りで100円。二つ買っても200円。

 

早速買ってきて貰って使ってみました。

 

確かに水位は回復します。

2パッケージ分(4x2)を入れても若干ですが(ゴクゴク一回分程度)。

かと言って3パッケージ分(4x3)投入するとコップが重たくなりすぎて持ち上がりません。

 

とりあえずこれでビールの満足度は若干アップしましたが、更なる爽快感アップ方法の模索は続きます。