新居のリフォーム工事がかなり進んで、引越準備もたけなわとなって来ました。

引越に断捨離はつきもの。

特に20数年住んだ戸建てで子供3人が巣立った後ですから。

とは言え、自分の趣味で買い集めたものが其処此処に散乱していて、これは自らの手で処分するしか無いと一念発起し、買い取りを依頼しました。

品定めをする業者がギターを手にして「これは50年ぐらい前のものですね」と言ったのに対して、「なんて失礼なヤツだ。そんなに古いはずが無い。50年も前と言えばセピア色の時代だ。」などと憤慨してみたものの、よくよく考えると学生時代から愛用していたものだから50年とは言わないまでも45年は経っていることに気付いて唖然。

 

自分の中でもセピア色になってしまった時代を思い出すと急に手放したくない気持ちが湧き出てきましたが、コードを押さえることも出来無いのに何時まで取って置いても意味が無い、と割り切り想い出のトランペットと共に牛車に牽かれていきました。

♪ドナドナド~ナ ド~ナ♫

 

驚いたのはその買い取り金額で、45年ほど前に学生の分際で大枚10万円をはたいて買ったギターは5万円、同時期に確か5万円ほどで買ったトランペットは1万円でした。(値段を聞いた途端郷愁は何処かに吹き飛んでいました。これが正に”現金な”ですね。)

同時に出したこだわりのオーディオ製品の数々も、買取屋垂涎の品だろうと思われるスピーカー類はそれなりの値段で、ネットワーク関連の日進月歩のものはたたき売り価格で、でも思わぬものが高値で売れたり、一喜一憂の楽しい時間を過ごす内に部屋が寂しくなっていきました。

 

後には買取屋さんの落とした汗の後が点々と。

昨日は異様な暑さでしたから。

それ程歳は変わらないと思われる買取屋さん、お疲れ様でした。

でもちょっぴりその姿が羨ましかったです。