鼻と口とをコントロールする弁が「軟口蓋」、気管と食道をコントロールする弁が「喉頭蓋(又は咽頭蓋)」。(下図参照)

 

 

普通の人は意識もせずに使いこなしている筋肉だが、私はこれらが上手く使えない。

多系統萎縮症の症状の一例らしい。

 

「軟口蓋」が上手く使えないと、話をしようとする時に空気が鼻から抜けてしまって声にならない。

ただでさえ舌や唇が動かないので上手く発語が出来無いのに、空気が来なかったらどうしようも無い。

口からフーッと息を吹きかけて蝋燭の火を消そうと思っても鼻から抜けてしまって消えない。

物理的に鼻をつまめば口から呼気を出すことは出来るが、同時に耳の方にも行ってしまうから鼓膜に負担が掛かる。

息を吸う時も然り。

洗髪時に口からだけ息を吸おうとしても鼻からも吸い込んでしまうので溺れる。

 

「喉頭蓋」の方は、言わずと知れた誤嚥の元凶。

 

「喉頭蓋」不全については下を向いて飲み込むようにしたり嚥下体操などで多少は対処出来るようだが、「軟口蓋」に関しては対処方法もリハビリ方法も無い。

困ったものだ。