草津に行ったら湯畑(ゆばたけ)周辺の散策は必須ですが、急坂、石畳、極端に狭い路地、などの車椅子が不得意とする要素が満載です。
車で下見に行きましたが、岡本太郎がデザインした湯畑をゆっくり見る余裕も無く、車でも不安になりそうな急坂と、歩行者といつ接触してもおかしくない狭い道を、対向車が来ないことをひたすら祈りつつ走って、その日は雨で路面が濡れていたこともあり、WHILLでの散策は断念することにしました。
しかし、次の日に雨が小降りになったことと、失敗談も載せなければこの体験記を書く意味が無い、と思い直したことで、前日の判断を覆してチャレンジすることにしました。30年以上も此処のリゾートマンションに通い詰めている準地元っ子の友人の同伴もその理由の一つでした。
中央通りの方からバスターミナルを左手に湯畑に向かう道は道幅も十分で、最後の急な下りでも一定速度以上にはならないWHILLの強みが十分に発揮されて難なく湯畑に到着。(普通の車椅子では危険です)
湯畑の周辺の歩道に乗り入れる事で、WHILLでも湯畑を囲む柵に近づくことが出来るので、これぞ草津、をじっくり堪能出来ます。
西の河原(さいのかわら、と読むそうですが、賽の河原ではありません)通りの方へ急坂を下って、上の写真の方向から岡本太郎のデザインを楽しんだ後は、古い旅館街を抜けて大滝の湯方面へ足を伸ばしましたが、こちらはこれと言った障害も無くスムーズに走れました。
西の河原通りに戻って土産屋を冷やかしながら西の河原公園へ向かいます。この道はとても狭く、車が来たらWHILLが避けるスペースは殆ど有りません。車は多くはありませんが観光客が多いので、万が一の際は上手く避けて走ろうなどと思わずにとにかく停車することだと思います。下手をすると車にぶつからないまでも歩行車を巻き込みかねません。
狭い部分を抜ければもう西の河原公園です。
此処はバリアフリーが行き届いていて、遊歩道を快適に進むことが出来、車椅子用トイレも完備されています。
湯畑もさることながら、西の河原公園もお薦めです。両方とも夜間はライトアップがとても綺麗だそうです。
遊歩道の終点まで行ったら引き返してシャクナゲ通りの緩やかな坂を上って戻ります。
私は快適にWHILLに乗っているだけでしたが、同伴者はかなりのアップダウンに顎が出ていました。
ちなみに、この日の出発点はナウリゾートホテルでは無く、友人のリゾートマンションからでしたので、ナウリゾートホテルから湯畑に行けるかどうかは検証していません。行けない理由は思い当たりませんが、車通りの多い道か狭い道を走る必要が有るのがネックと言えばネックかも知れません。