今回は2泊3日で草津に行ってきました。
バリアフリー度、介助者と一緒に入れる温泉の有無、非宿泊者と夕食を共にする事の可否、と言うクライテリアで選んだ結果、ナウリゾートホテル草津と言う老舗ホテルが残りました。
草津には古い旅館やホテルが多く、バリアフリーが徹底して居らず、また部屋付きの露天風呂が温泉では無かったりもするので要注意です。何しろ源泉はpH1.5と言う強酸で浴槽が直ぐに傷んでしまうために、自宅の風呂を敢えて温泉にしない人が居るほどとのこと。街中には無料の町営温泉がいくつもあるので自宅は温泉に拘る必要が無いのでしょう。
しかし、旅行者にとって草津の魅力はその泉質に有りますからこれだけは譲れません。
ナウリゾートは部屋付きの温泉では無いものの、貸切風呂(別料金)が有るのでそこでゆっくり草津の湯を堪能しました。
駐車場から館内至る所WHILLでスイスイ。
合計約40段の階段をアップダウンして漸く湯船に辿り着くという大浴場の階下に在る貸切風呂に辿り着くには、少々長い道のりが有ります。WHILLの場合(車椅子専用車以外では運べない車椅子の場合)は、まずフロントまでWHILLで行って貸出車椅子に乗り換え、正面玄関前まで来てくれる送迎車に乗って2階下の貸切露天風呂入口まで送ってもらい、そこで積んできた貸出車椅子に乗り換え、入口の高い段差を乗り越えさえすれば、畳敷きの広々とした脱衣所のある個別露天風呂の中まで平坦な廊下を進むだけです。
この間の乗り降りや段差乗越は全て熟練したスタッフが介助してくれますので安心ですが、たっぷり10分ほどはかかるので予約時間より早めにフロントに行かないと折角の温泉を楽しめなくなってしまうので要注意です。
送迎を利用せずにWHILLで行けるのでは無いかとも考えましたが、入口敷居の段差は恐らくWHILLでも乗り越えられないと思います。
今回はリゾートマンションに滞在中の友人達と夕食を共にするのが目的の一つだったのですが、WHILLで入れるレストランが街中にある保証が無かったので、友人達にホテルに来てもらってホテルのレストランで食事をしました。
基本的に旅館(なんちゃってホテルも)は非宿泊客に食事を提供する事はしませんが、そこは老舗ホテル。レストランの種類も豊富で他の宿泊客と一緒になる事も無く、静かな雰囲気の中で美味しいフレンチと中華を頂きました。
予め言っておけば段差の無いテーブルを用意してくれるので、WHILLのままでの着座も可能です。
朝食はバイキングでしたが、段差を気にせずにWHILLのまま着座して、これまた秀逸な朝食を頂きました。
スタッフは皆車椅子に慣れているようで適切なアシストをして頂けました。
ナウリゾートホテル草津、少々年季が入っている点を除けば、なかなかのものでした。☆5つ。