神経系の難病だろうとは言われても病名が特定されない中、藁を掴みまくった。

怪しい人達にも複数お目にかかった。

 

その中でまだまともだと思われた「藁」の話題。

 

【金属アレルギー疑惑】

TV番組で、原因不明だった体調不良が、金属アレルギーが原因だったと言うことが判明して、体内の金属を除去したら嘘の様に治った、と伝えていた。一昔前の虫歯治療にはどんな金属が使われていたかも特定出来ず、除去してみないと分からないとも。

幼少期に虫歯が多く治療痕だらけだった口内を見て、全てセラミックに替える一大決心。流行りのセレック治療は治療期間が短いのが売りなのに、余りに治療済みの詰め物が多くて、1年弱と約100万円の治療費をかけて口内は真っ白に。

何も変わらなかった。

 

【心療内科】

症状が余りに神経性の病の典型例と合致しないために、心療内科で見てもらうべき病気なのでは無いかと言うセカンド(いやサードかフォース)オピニオンに従って、入院・通院加療を試みるも症状は改善どころか悪化の一途。

言い出しっぺの医師から見立てが間違っていたとのことで、別の医療機関の神経内科に里帰り。

 

【自己免疫抗体除去療法】

いずれかの自己免疫抗体が脳を攻撃しているのが病気の原因では無いか、とのことで、ぶっといカテーテルを静脈に突き刺して週に2度ほど人工透析のように全血液を特殊なフィルターで濾過してまた体内に戻す。濾過の過程で必要なタンパク質も除去されてしまい生命を維持出来なくなる恐れ有りとのことで、薬害エイズで有名な血液製剤を使用し、同時に大量のステロイドを投入する荒療治。

一時的に機能が回復したかに思われたが、ステロイドの大量投与によって一時的に回復したように見えることは良くある事のようで、その効力は2~3日しか持たず、再投与では効果は見られないものだそうで、ぬか喜びに終わった。

ステロイドの継続的大量投与の副作用は想像を絶するもので、入院期間中カテーテルと点滴でほぼベッドに縛り付けられた状態だったことも有って、退院時には両足が2倍ぐらいにむくんで血栓は出来て居るわ、筋力は恐ろしいほどに低下しているわ、意識ももうろう状態だわで、こんな状態の患者を病院から放り出して良いの?状態。

ステロイドが抜けるまでに2年はかかり、視野狭窄やむくみなどは時間と共に解消されたが、その間に失われた機能は多いと思われる。

 

断食、ヒマシ油、気、スピリチュアルセラピー、整体、などなど思いつく限りのことはトライしたが、どれも効果無し。残念!

 

いずれも副作用も有り得るが病状の悪化を指を咥えてただ見ているよりはまし、との思い切りの元でそれぞれの専門家にお願いしたもの故、恨みも後悔も無い。

これだけやってダメなら仕方がない、と自分を諦めさせるためにやっていただけかも。

 

十分充実した人生だったと諦めがついていると言いながら、それでもまだiPS細胞やMuse細胞に期待している私はgreedyにも程がある?