小説・道化のクレヨン 第1章3 | どーも、インターネット初心者です。

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人生楽しくめでたく行かなきゃ、だからめでたい日記。略して「たい日記」

道化のクレヨン



第1章「緩巻のセレクト」

メール



今日が好きだ。


今日が大好きだ。


にやける・・・


集合時間より30分早く来た俺はひどい顔をしていた。


付き合って1ヵ月野郎かよ、何て考えて笑う。


だがデートも数えるくらいしかしてないことも事実だ。


約束から1週間。


にやけっぱなしの毎日だった。


今日が無ければ広い心は持っていなかっただろう。我ながらそう実感した。


それはさっきのことだ。


俺はコンビニ前でイチャイチャしていたカップルを見かけた。


広い心で微笑ましいと思うことが出来た。いつもならこうは思わない。


余裕というか、うれしいのだろう。


逆に狭い心の普段はひどい。


先々月のメールだってそうだ。


デートの断りのメールばかり送られてるような気になり、


1秒で不機嫌になった。


ごめん次の機会に、という文ばかりで送られてるような気になり、


定型文かよ、って思った。


今思うと物凄く狭い心だったな。


デートの待ち合わせ時間の少し前。しかしまだ来ない。


辺りを見回す。


なかなか来ないな・・・


約束の時間を1分過ぎた。


少し不機嫌になった。


1番聞きたくない音が鳴り響く。


もしかして?という最悪の○○を考えた。


考えた。


ああ、考えたからか。


考えたからこんなことになってしまったんだ。


メールが来た。


ごめん次の機会に、というメール。


俺の1日はこんな調子で終わった。


色々あるのかなー・・・知らねえよ。


眉間にしわ寄せながら俺はもう1度メールを見た。


画面の見慣れた文字列を見て俺は・・・


定型文かよ、って思った。


(第2章「道化のクレヨン」へ続く)



(次回掲載予定は4/1です)